2014年に初めて確認されたバンキングトロジャン「Emotet」は、今日まで数年間にわたって流行を続け金銭的な被害をもたらしています。米国政府は、州および地方政府がEmotetの被害に対処するために要した費用は事例あたり最大約100万米ドル(2019年5月14日時点で約1億1千万円)にのぼると発表しています。残念なことに、Emotetは広く拡散し柔軟に変化するマルウェアです。Emotetの開発者はこれまでも新しい機能や拡散手法を継続して追加してきました。
トレンドマイクロは、2019年4月、感染後のトラフィックが以前のバージョンとは異なるEmotetの検体を確認しました。本記事では新しい検出回避の手法と考えられるこの感染後のトラフィックについて解説します。
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