Linuxは、企業や IoT機器メーカに長い間好まれてきたオペレーティングシステム(OS)です。Linux搭載機器は、さまざまな業界のスマートシステムに導入されています。多様なサービスの運用を連結するIoT機器なくしては、重要なシステムの運営ができなくなっているとも言えるでしょう。Linuxの普及に伴い、Linuxを狙う脅威の増加も確認されています。トレンドマイクロは、2016年9月、「Linuxを狙う脅威の最新動向」として一連の Linux脅威について報告しました。中でも最も注目されているのは、「MIRAI」(「ELF_MIRAI」ファミリとして検出)です。
続きを読む2016年末、Linux を搭載した IoT機器を狙う「Mirai」(「ELF_MIRAI」ファミリとして検出)による、大規模な「分散型サービス拒否(DDoS)」攻撃が数々の被害を発生させました。これらの事例は、「モノのインターネット(Internet of Things、IoT)」のエコシステムが、機能していない事実を明らかにしました。Mirai は、さらに拡散範囲を拡大するべく、今度は Windows PC を踏み台とするための機能を取り入れ、再び注目を集めています。
続きを読む2016年9月から10月にかけて、IoT機器にも感染可能なボット「Mirai」による大規模な 「分散型サービス拒否(DDoS)」攻撃が大きな被害を発生させました。それ以来、インターネット上に存在するスマートデバイスやルータを含めた IoT機器を乗っ取る手法について注目が集まっています。12月21日の記事でも取り上げているように、既にルータや IoT機器の「ゾンビ化」「ボット化」させることで攻撃に利用する事例も次々に確認されています。この 11月末にはソニー製の業務用ネットワークカメラ製品の脆弱性が公表され、大きく報道されました。
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