REvilの時代が終わりを迎えた今こそ、ランサムウェア攻撃に対する戦略を練り直す時です。REvilの戦術から何を学ぶことができるでしょうか。本記事では、同グループが用いたテクニックを分析し、その台頭から凋落までを見直した上で、今後の展望を提言します。
REvil(別名:Sodinokibi)は、RaaS(Ransomware as a Service)のスキームを採用しており、2019年の登場以来、派手な攻撃で悪名を馳せました。REvilに限らず、RaaSによるランサムウェア攻撃は2021年にも留まることを知りませんでした。同年5月には有名なRaaSであるランサムウェア「Darkside」が石油パイプライン会社を攻撃し、米国でガス供給不足を引き起こしたことから法執行機関の注目を集め、REvilも運営停止が公式発表されました。そしてこの取り締まりの結果、最終的に攻撃者が2人逮捕され、TORネットワークが閉鎖されました。しかしながら、油断は禁物です。REvilという「ブランド」に傷が付き、関係者を集めることが難しくなった今、このグループは新たな名称で復活することが予想されます。
それまでの間は、この悪名高いランサムウェアの運営について理解を深め、戦略の立て直しを図るのに良い機会です。