トレンドマイクロは、新しい「Tech Support Scam」(テクサポ詐欺、サポート詐欺)キャンペーンを確認しました。このサポート詐欺は、ユーザのブラウザを操作不能にするために、ベーシック認証のポップアップと組み合わせながらiframeを利用します。この手法は新しくあまり知られていないため、セキュリティ対策ソフトによる検出を回避できる可能性があります。多くのサポート詐欺活動同様に、標的となったユーザを惹きつけるために、正規または有名なブランドのサービスプロバイダを装います。この活動では特にMicrosoftを使用しています。
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「Tech Support Scam」(テクサポ詐欺、サポート詐欺)と呼ばれるネット詐欺は長年にわたって海外および日本で確認されています。その手口は、技術的な悩みを解決すると偽り、電話またはメールによる連絡、Webサイト、ポップアップ広告、時にはフィッシングサイトなどを通してユーザを騙し、最終的に個人情報(Personal Identifiable Information、PII)や金銭を詐取するというものです。出現から何年も経っているにもかかわらずこのようなサポート詐欺は継続して確認されています。Microsoftの調査によると、2018年には消費者の63%がなんらかの形でサポート詐欺を経験しました。このような結果は、サポート詐欺の攻撃者が手口を多様化させていることに起因しているかもしれません。
同調査では、企業はユーザが望まない連絡を行わないと考える消費者の割合が増加していることも明らかになりました。また、GoogleやMicrosoftのような企業はサードパーティによるオンライン技術サポート広告に関するポリシーを厳格化しています。このような状況を受けてか、サポート詐欺はその手口を新しい領域に広げています。本記事では、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)への投稿を検索結果に表示させることでユーザをサポート詐欺に誘導する手口について解説します。また、偽の無料通話番号を各SNSで検索したところ興味深い事実も判明しました。
続きを読む攻撃キャンペーン「EITest」は、2014 年に初めて確認されて以来、脆弱性攻撃ツール(エクスプロイトキット)を利用してランサムウェアなどさまざまなマルウェアを拡散しています。トレンドマイクロは、今回、ソーシャルエンジニアリングとして「サポート詐欺」を利用して、仮想通貨を発掘する JavaScript 形式の「HKTL_COINMINE」が拡散されていることを確認しました。「サポート詐欺」とは、正規のテクニカルサポートサービスを装った Web サイトで「マルウェア感染」などの文言を表示し、そうとは知らずに引っかかったユーザからサービス利用料や金融情報を詐取する手法です。
続きを読む海外では2012年頃から「Tech Support Scam」(テクサポ詐欺、サポート詐欺)と呼ばれるネット詐欺の手口が継続的に見られています。手口としては、ブラウザ上で「ウイルス感染」や「システムの不調」を示す表示で利用者の不安をあおり、画面上に表示されているサポート電話に問い合わせをさせる、というものですが、日本では 2015年頃から本格的な流入が見られており、本ブログでも 2015年6月の記事「「ウイルスが検出されました!」日本語音声で「警告」する詐欺サイトを初確認」で既に取り上げています。その後も攻撃は継続して見られており、トレンドマイクロサポートセンターへの「サポート詐欺」関連の問い合わせ数は2016年を通じて増加傾向を示しています。このようなネット詐欺に関してはその手口を周知することが有効な対策の1つとなりますので、本ブログ記事により継続する「サポート詐欺」手口の注意喚起といたします。
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