2015年4月、標的型サイバー攻撃キャンペーン「Pawn Storm作戦」が、情報窃取型不正プログラムを利用し独連邦議会の PC を攻撃したことが報道されました。Pawn Storm作戦によるドイツへの政治的攻撃が確認されたのはこの時が初めてでしたが、その1年後、この諜報活動を目的とした集団による攻撃が再び確認されました。
続きを読むトレンドマイクロでは、2014年8月、ヨーロッパを基盤とする IT企業への標的型攻撃を確認し、この標的型攻撃に関連した不正プログラム「MIRAS」ファミリを調査しています。弊社の解析から、この攻撃で利用された「BKDR64_MIRAS.B」は 64ビット版の不正プログラムで、標的型攻撃の情報送出の段階で利用されると考えられます。「MIRAS」には、Windows のオペレーティングシステム(OS)の 32ビット版(「BKDR_MIRAS.B」)および 64ビット版が確認されています。
続きを読む■6月以降に遠隔操作ツール「PlugX」を使用した標的型攻撃を確認:
トレンドマイクロでは、2014年6月中旬以降、遠隔操作ツール(RAT)の一種である「PlugX」を使用した標的型サイバー攻撃を確認しています。また、この標的型攻撃の中で、「PlugX」のさらなる新しい亜種が登場していることも確認されました。トレンドマイクロのクラウド型セキュリティ基盤「Trend Micro Smart Protection Network(SPN)」によれば、6月以降「PlugX」の継続した検出が確認されています。