トレンドマイクロでは2020年の1年間における国内外での脅威動向について分析を行いました。新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)により、2020年は過去に類を見ない特別な1年間となりました。日本でも緊急事態宣言や外出自粛要請があり、法人組織は事業を継続するために、急激なテレワークの推進などの大きな変化に直面しました。これらの状況により、さらに進んだネットワーク境界線の曖昧化を利用し、サイバー犯罪者はさまざまな手口を駆使した攻撃を次々に展開しました。境界線内、つまりネットワークへ侵入する脅威として、2020年の象徴的存在となったのが新たなランサムウェア攻撃であると言えます。
![図1:日本関連の暴露が最も多かった暴露型ランサムウェア「DoppelPaymer」の暴露サイト例](https://blog.trendmicro.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/図1:日本関連の暴露が最も多かった暴露型ランサムウェア「DoppelPaymer」の暴露サイト例.png)