人口知能(AI)は複雑な意思決定をデータに基づいて解釈および実行する機能により、タスクまたはプロセスが人間のようなインテリジェンスで機能することを可能にします。この技術の活用によって、昨今のデジタルトランスフォーメーション時代では様々な業界に新しい価値をもたらしています。サイバーセキュリティ業界もAIの恩恵を大きく受けている多くの分野の1つです。本記事ではエンドツーエンドの深層学習(Deep Learning、ディープラーニング)の活用について、調査結果を元に論じます。
続きを読む納税申告の時期は常に勤勉な米国人の神経を悩ませてきました。しかしながら、年月を重ねるにつれて、納税申告のプロセスを簡略化するデジタル化技術の進歩が到来しました。一方、残念なことに、この技術は新しいサイバー脅威やさらに多くのストレスをもたらす可能性もあります。
サイバー犯罪者が常に探し求めているのは、アカウント内の個人情報データと金銭の2つです。そして納税申告の時期、気づかない間にその両方が露出すると見られています。サイバー犯罪者は何年にもわたって、納税者から個人情報と金銭を窃取するために複数のツールと手法を採用してきました。
日本でもこれから年末調整や確定申告など、納税関連の手続きのシーズンを迎えます。米国の納税申告時期に見られる主な脅威の一部と、安全を保つために何に注意すべきなのかを見ていきましょう。 (さらに…)
続きを読むLinuxの脅威や「モノのインターネット(Internet of things, IoT)」マルウェアのリサーチャは、複数のマルウェア検体を扱うことの難しさをよく分かっているでしょう。IoTマルウェアの検体は通常、複数のアーキテクチャで実行可能となるよう形式変換されているため、処理と分類が難しいものです。また、それら複数種類のファイルを調査するためのツールや手法も不足しています。IoTおよびLinuxマルウェアのリサーチャにとって、Linuxの実行可能形式である「Executable and Linkable Format (ELF)」ファイルの調査が容易になるように、トレンドマイクロでは、「Trendmicro ELF Hash(telfhash)」を作成しました。「telfhash」は、Linux IoTマルウェアの検体を効果的に分類するのに役立つ、オープンソースのクラスタリングアルゴリズムです。つまり、telfhashは、シンボルテーブルハッシュとの間には決定的な違いが一部あるとはいえ、ELFファイルのインポートハッシュ(ImpHash)に類似した概念として理解可能です。トレンドマイクロは今年4月、このアルゴリズムを初めて公開しました。そしてこの度、telfhashはマルウェア検査サービス「VirusTotal」上で正式にサポートされる運びとなりました。
続きを読むトレンドマイクロが提供する製品「Trend Micro XDR™ Add-on: Apex One SaaS」は、攻撃を初期段階で検出し、発生中のインシデントを視覚化するために必要な可視性を提供します。これは企業のネットワーク防御の維持と解析を行うセキュリティ担当者、いわゆる「ブルーチーム」にとって、非常に有益な情報となります。弊社の「Trend Micro ™ Managed XDR 」チーム(以下XDRチーム)が最近対処したあるインシデントでは、悪意を持った攻撃者が特定の手法を攻撃に組み込んだことが明らかになりました。この攻撃手法は、ブルーチームとセキュリティリサーチャにとって、一連のイベントの解析がより困難化する複雑なものでした。本記事ではXDRチームが特定した複雑な攻撃手法と、特定に至った調査内容について解説します。 (さらに…)
続きを読む「モノのインターネット (Internet of Things、IoT)」を主なターゲットとするIoTマルウェアはいまだにIoTシステム・ユーザにとって警戒すべき脅威であり続けています。トレンドマイクロでは、お客様をIoTマルウェアの脅威から保護するため、IoTマルウェアの活動を継続的にモニタリングし、得られたデータや知見を当社セキュリティソリューション製品の検出精度向上に活用しています。
本記事では、代表的なIoTマルウェアである「Mirai」、「Bashlite」(別名Gadgyt、Qbot、Lizkebab など) 、およびそれらの亜種についてのモニタリングおよびリサーチによって得られたデータを分析した結果の一部を紹介します。また、当社セキュリティソリューション製品でのデータ活用事例について解説します。 (さらに…)
続きを読むトレンドマイクロは世界27か国、1万3,200人のテレワーカーを対象に行った聞き取り調査「Head in the Clouds」の結果をまとめました。新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的なパンデミックの感染被害は「コロナ禍」と呼ばれるほど、我々の生活に大きな影響を与えています。世界各地で都市封鎖(ロックダウン)や外出制限が行われ、多くの企業組織では従業員をテレワークに順応させざるを得ない状況となり、多くの従業員が自宅からの勤務を余儀なくされています。このコロナ禍による勤務体系の大きな変化に合わせて、多くの企業組織はテレワークの恒久化を本格的に導入する可能性があります。これが現実化した場合、サイバーセキュリティに大きな影響を与えることになります。企業組織のセキュリティ対策において従業員、つまり「人」が最終的な脆弱性となることはしばしば指摘されていますが、在宅勤務で働く従業員は、さらに大きな責任を負うことになるのでしょうか。
残念なことに、トレンドマイクロが行った調査では、ロックダウン中に多くの人がサイバーセキュリティに対する意識を向上させているにも関わらず、セキュリティポリシーに対する理解不足やリソースの制約により社内規定を破っていたことが明らかとなっています。ユーザのセキュリティ意識を向上させる目的で訓練強化を検討する最高情報セキュリティ責任者(CISO)は、訓練対象者が持つ個人の特徴に合わせてセキュリティ戦略を割り当てることで、訓練における有効性を向上させることができます。
続きを読む8月に入っても新型コロナウイルス(COVID-19)の感染被害はまだ衰えを知らないようです。コロナを前提とした新たな生活様式が叫ばれる現在、在宅業務などのテレワークはWindows PCだけでなく、Macを使用して行われる場合もあります。企業が所有するMacをオフィスから自宅に持ち帰り仕事に使用する場合は、IT部門が企業のセキュリティポリシーに準拠させた形で既にMacを設定していることでしょう。しかし個人で所有するMacを仕事で利用する場合、どのような対策を講じればいいでしょう。継続的に円滑な業務遂行を確保する一方で、マルウェア感染や不正な情報詮索などの脅威からMacおよび企業を保護するには、企業の定めるセキュリティの基本方針に則る必要があります。
本記事は、Macを利用したテレワークで安全にプライベートと生産性を維持するための21の推奨事項を紹介します。また、業務中に問題が発生した場合に備えて、個人用の「ヘルプデスク」が設置されていることを確認しましょう。
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