企業や組織でセキュリティに従事する現場担当の方々は、日々のインシデント対応や、セキュリティレベルの向上を目指す中で、さまざまな疑問に直面していると思います。どんな対策をどこまでやれば安全なのか?ネットワークに脅威が侵入してしまったときに何をすればよいのか?本連載「すぐに役立つセキュリティ対策」では、トレンドマイクロのエキスパートたちが、お客様からの調査依頼対応やインシデントハンドリングの中から得たセキュリティ専門家としての知見を、すぐに業務に活かせる形で提供してまいります。前回はウイルス検出に伴う端末調査を行う際、業務を優先する場合のベストプラクティスについて述べました。今回は、端末内から不正プログラムであろう不審なファイルを見つけ出す方法について述べます。
続きを読むトレンドマイクロは、2015年2月15日(米国時間)、イスラエルを標的にした攻撃キャンペーン「Arid Viper作戦」に関するリサーチペーパー(英語情報)を公開しました。弊社は、本ペーパー上で関連する 2つの攻撃キャンペーンに関する詳細を述べましたが、ここでもう一度要点をまとめてみます。
続きを読むトレンドマイクロでは、2014年における国内外の脅威動向についての分析を行いました。攻撃者は常により大きな成果を求めており脅威は変化していきますが、2014年 1年間を通じて企業経営を大きく脅かすサイバー攻撃が横行しています。特に、企業の持つ情報を狙う組織内外の脅威事例が、過去にない頻度で発生しています。これらの脅威は、重要情報の損失だけでなく、甚大な金銭的被害や、企業活動に大きく影響する二次被害を企業にもたらします。企業の安定した事業継続のためにも、自ら保有する情報資産を守るために内外の脅威に対する対策を進めていくことが、これまで以上に求められていくと言えるでしょう。
続きを読むPCメーカ「Lenovo」が出荷した一般消費者向け PC の一部のバージョンにプレインストール済みのソフトウェア「Superfish Visual Discovery」(以下「Superfish」)に、どこにでも見かけるような単なる「アドウェア」以上の機能が備わっているというユーザからの報告がオンライン上で公開されました。トレンドマイクロではこの不審なプログラムを「ADW_SUPERFISH」として検出対応しています。このアドウェアは、2014年9月から 12月の間に Lenovo の PC に実装されて出荷されていました。このアドウェアの出荷は 2015年1月に停止されていますが、すでに流通ルートに乗ってしまった PC は世間に出回っています。
続きを読むトレンドマイクロは、2014年、不正なマクロのコードにより拡散されるオンライン銀行詐欺ツール「ROVNIX」に、Windows PowerShell のコマンドシェルが利用されたことを確認しました。11月に確認された攻撃では、PowerShell の機能は直接的には悪用されませんでしたが、今回、「VAWTRAK」が Windows PowerShell の機能を悪用し、また Wordファイルで不正なマクロのコードを利用したことを弊社は確認しました。
続きを読むトレンドマイクロは、2014年のクリスマス商戦前に、新しい POSマルウェアを複数確認しましたが、その際に報告しなかったことが 1点ありました。それは、有効な証明書を利用してファイルにデジタル署名がされていたことです。弊社の調査によると、POSシステムを狙ったこうした攻撃は巧妙化してきており、コード署名や高度な暗号化はますます一般的になってきています。弊社ではまた、この POSマルウェアが不正プログラム「Anunak」に関連するサイバー犯罪者集団と関係していることを確認しました。「Anunak」はサイバー犯罪者集団「Carbanak」とも関係していることをセキュリティ企業「Fox-IT」が報告しています。
続きを読む企業や組織でセキュリティに従事する現場担当の方々は、日々のインシデント対応や、セキュリティレベルの向上を目指す中で、さまざまな疑問に直面していると思います。どんな対策をどこまでやれば安全なのか?ネットワークに脅威が侵入してしまったときに何をすればよいのか?本連載「すぐに役立つセキュリティ対策」では、トレンドマイクロのエキスパートたちが、お客様からの調査依頼対応やインシデントハンドリングの中から得たセキュリティ専門家としての知見を、すぐに業務に活かせる形で提供してまいります。前回までは自組織のネットワーク内でウイルス検出があった場合、何らかの対処を行うべき危険性の高い検出ケースかどうかをウイルス対策製品の検出ログから判断する方法について述べてきました。危険性の高い検出が確認された場合、その問題の端末を特定し、ウイルスの存在を調査する必要があります。今回はこの「端末調査」の際に優先すべきことの観点から述べます。
続きを読むトレンドマイクロは、2015年2月初旬に確認されたAdobe Flash Player に存在する新たなゼロデイ脆弱性「CVE-2015-0313」の解析を続けていましたが、この脆弱性を利用するエクスプロイトコードが感染連鎖の最終でないことを明らかにしました。つまり、「SWF_EXPLOIT.MJST」として検出されるこの不正プログラムは、「BEDEP」ファミリの不正プログラムをダウンロードし、実行します。
続きを読む