サイバー犯罪に対する最近の取り組みにおける成功例の 1つは、2014年6月初旬の「ZBOT」の亜種「Gameover」のネットワーク閉鎖でしょう。おそらく、この事例により高い重要性を持たせたのは、主要な脅威の 1つである「CryptoLocker」に影響を与えたことです。「CryptoLocker」は、「身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)」として悪名高い不正プログラムです。
続きを読むトレンドマイクロでは、現在確認されている POS(販売時点情報管理)システムへの攻撃について、調査分析を行っています。これまでに確認された POSシステムへの攻撃においては POS端末に POSマルウェアを感染させ、メモリ中の情報を窃取する手口が中心となっています。詳細に関しては以下のリサーチペーパーをご参照ください:
ダウンロードはこちら:『POSシステムへの攻撃 小売り・サービス業界への脅威』 |
弊社では、POSシステムへの攻撃について継続した調査を行っています。ある POSマルウェアを調査していたところ、興味深い検体を確認しました。それは、改良された不正プログラムとGround Lab社のソフトウェア「Card Recon」の非正規版が含まれた圧縮ファイル(拡張子 rar)でした。Card Recon は、国際的なセキュリティ基準である「PCI」に準拠した商用の情報漏えい対策製品「Data Leakage Prevention(DLP)」です。なお、この圧縮ファイル内の不正プログラムは、それぞれ「TSPY_POCARDL.AI」および「SPYW_CCVIEW」として検出されます。
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