Microsoftは、2019年5月の月例セキュリティ情報において、リモート・デスクトップ・サービス(Remote Desktop Services、RDS)における脆弱性「CVE-2019-0708」を修正する更新プログラムを公開しました。「BlueKeep」とも呼ばれるこの脆弱性は、細工したメッセージを遠隔から対象のサーバに送信することで攻撃に利用可能です。この脆弱性を利用した攻撃に成功すると、管理者権限で任意のコードを実行できます。これはつまり、2017年に登場し現在に至るまで拡散を続けている「WannaCry」のように、自律的なワーム活動による自動的な拡散が容易に可能になることを意味します。外部のセキュリティ研究者の調査では、リモートデスクトップ機能が標準で使用するポート3389を露出させているデバイスが100万台近く存在していることが分かっており、攻撃発生の危険性が高まっています。前出の通り、既に本脆弱性に対する修正プログラムは公開済みですので、速やかに修正プログラムを適用することを推奨します。
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