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Sambaのリモートコード実行脆弱性「CVE-2021-44142」の詳細を解説

  • 投稿日:2022年2月3日
  • 脅威カテゴリ:脆弱性, 速報, 攻撃手法
  • 執筆:Zero Day Initiative (ZDI)
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Unix系OSのコンピュータをWindowsのドメインコントローラやファイルサーバなどとして利用するために導入されるオープンソースソフトウェア「Samba」の開発元は、同ソフトウェア4.13.17以前のバージョンで見つかった、ヒープ領域内において境界外読み取り/書き込みが可能となる脆弱性に対応する修正パッチをリリースしました。この脆弱性は、脆弱性リサーチャーグループ「STAR Labs」のNguyễn Hoàng Thạch氏およびBilly Jheng Bing-John氏によって、トレンドマイクロの脆弱性発見コミュニティ「Zero Day Initiative」(ZDI)が運営するハッキングの世界大会「Pwn2Own Austin 2021」において初めて存在が示され、開発元へ情報が提供されました。次いでZDIのLucas Leong氏がこの脆弱性の追加亜種を発見し、同様にSambaの開発元へ提供されました。今回の一連の脆弱性は、脆弱性リサーチャーグループ「DEVCORE」のOrange Tsai氏からもSambaの開発元へ報告されました。

今回の脆弱性が悪用されると、攻撃者は、Samba がインストールされたシステム上で任意のコードをリモートで実行することが可能となります。この脆弱性を悪用する際、認証の必要はありません。脆弱性自体は、Samba サーバデーモン(smbd)において、ファイルを開く際のEA(Extended Attributes、拡張属性)メタデータの構文解析処理内に存在しているからです。攻撃者は、この脆弱性を悪用することで、root権限でコードを実行することができます。

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Tags: リモートコード実行CVE-2021-44142Pwn2Own Austin 2021SambaSambaのリモートコード実行脆弱性

Unix系OS向けOSS「Samba」のリモートコード実行の脆弱性(CVE-2021-44142)の対策

  • 投稿日:2022年2月2日
  • 脅威カテゴリ:対策技術, 脆弱性, 速報
  • 執筆:Trend Micro
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  • 【追記情報:2021年2月3日(木)】「「Samba」とは?」「過去に確認されたSambaでの脆弱性リスク」の項目を追加、「推奨される対策、暫定的な緩和策」に一部追記しました。

2022年1月31日、Unix系OSのコンピュータをWindowsのドメインコントローラやファイルサーバなどとして利用するために導入されるオープンソースソフトウェア「Samba」の更新版がリリースされ、新たな3つの脆弱性に対処しました。そのうち最も深刻な脆弱性であるCVE-2021-44142は、ヒープ領域内において境界外読み取り/書き込みが可能となる脆弱性です。これにより、遠隔から攻撃者が影響を受ける端末上でroot権限として任意のコードを実行できる可能性があります。

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Tags: CVE-2021-44142Pwn2Own Austin 2021SambaZero Day Initiative


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