検索:
ホーム   »   PurpleFox

脆弱性攻撃ツール「Purple Fox」に採用された新たな攻撃経路と高度化するツール群を解説

  • 投稿日:2022年4月20日
  • 脅威カテゴリ:脆弱性, 攻撃手法
  • 執筆:Trend Micro
0

トレンドマイクロは2018年に世界で3万人以上のユーザが感染被害を受けたとする報道がなされて以来、脆弱性攻撃ツール「Purple Fox」の脅威を継続的に追跡調査しています。本ブログではこれまでにも、Purple Foxが暗号資産採掘ツール(コインマイナー)を感染PC端末内にダウンロードして実行する手口や、新種のバックドア型マルウェアを追加すると同時に、自身のインフラストラクチャを高度化させ続ける手口などを取り上げてきました。

本ブログ記事では、Purple Foxに採用された新たな侵入経路と、Purple Foxボットネットの背後に存在する侵入ツール群との関連性が示唆される感染チェーンの初期段階で用いられるアクセスローダを取り上げます。トレンドマイクロのデータでは、ユーザのPC端末が正規のアプリインストーラを偽装したトロイの木馬型ソフトウェアパッケージの標的となっていることが明らかとなりました。この偽インストーラは、ユーザを騙してボットネット全体のインフラを拡大するために積極的にインターネット上で頒布されています。他のセキュリティ会社もまた、PurpleFoxの最近の活動や最新のペイロードについて報告しています。

(さらに…)

続きを読む
Tags: バックドア脆弱性攻撃ツールFatalRATPurpleFoxRATZegost

脆弱性攻撃ツール「Purple Fox」によるSQL serverを狙った攻撃手法を解説

  • 投稿日:2022年2月28日
  • 脅威カテゴリ:脆弱性, 攻撃手法
  • 執筆:Trend Micro
0
■ はじめに

本ブログでは2021年11月8日の記事で、脆弱性攻撃ツール「Purple Fox」により構築されたボットネットの仕組みについて概説したほか、初期アクセス時に用いられた手法や関連性の高いバックドア型マルウェアについても一部検証しました。

今回の追跡調査では、Trend Micro Managed XDR(XDR)を介して観測されたPurple Foxの感染チェーンの後期段階、特に、悪意のあるSQL CLRアセンブリを注入(インジェクション)してSQLデータベースに感染したのち、不正活動の持続化やステルス性の高い活動を可能にする手法に焦点を当てました。今回の攻撃で使用されるファイルの多くは、感染システムのディスク上に保存されない点に注意が必要です。これらの不正ファイルは、遠隔操作サーバ(C&Cサーバ)から引き出されるか、暗号化された後、メモリから実行されたのち別のプロセスによって読み込まれます。

(さらに…)

続きを読む
Tags: 脆弱性攻撃ツールPowerShellPurpleFox

脆弱性攻撃ツール「PurpleFox」のWebSocketを悪用する新たなバックドア手口を解説

  • 投稿日:2021年11月8日
  • 脅威カテゴリ:脆弱性, 攻撃手法
  • 執筆:Trend Micro
0

2021年9月、トレンドマイクロのManaged XDR(MDR)チームは、脆弱性攻撃ツール「PurpleFox」のオペレータに関連する不審な活動を調査しました。調査の結果、攻撃活動に用いるために追加された脆弱性(CVE-2021-1732)や、最適化されたルートキット機能を含め、更新されたPurpleFox攻撃の手法を調査することにつながりました。

さらに当チームでは、侵入活動中に埋め込まれた.NETで書かれた新種のバックドア型マルウェアを発見しました。このバックドアは、PurpleFoxとの関連性が高いと考えられます。トレンドマイクロが「FoxSocket」と呼称するこのバックドアは、WebSocketを悪用してコマンド&コントロール(C&C)サーバとの通信のやり取りを行うため、通常のHTTPトラフィックに比べてより強固で安全な通信手段となっています。

トレンドマイクロは、この特定の脅威が今も中東のユーザを狙っていると推測しています。この攻撃手口は、中東地域のお客様を通じて初めて発見されました。トレンドマイクロは現在、世界の他の地域でもこの脅威が検出されているかどうかを調査中です。

本ブログ記事では、最初に配信されるPurpleFoxのペイロードで観測されたいくつかの変更点に加えて、新たに埋め込まれた.NETバックドアや、これらの機能を配信するC&Cサーバのインフラストラクチャについて解説します。

(さらに…)

続きを読む
Tags: FoxSocketPowerShellPurpleFoxWebSocket

脆弱性攻撃ツール「PurpleFox EK」、Webプロキシ自動検出機能「WPAD」を悪用

  • 投稿日:2021年8月3日
  • 脅威カテゴリ:脆弱性, 攻撃手法
  • 執筆:Vulnerability Researcher - William Gamazo Sanchez
0

本ブログでは2020年11月19日の記事で、脆弱性攻撃ツール「PurpleFox Exploit Kit(PurpleFox EK)」を使用する攻撃者がCloudflare社の正規サービスを悪用してHTTPS経由でランディングページを拡散することで、セキュリティソリューションによる検知を回避していることをお伝えしました。PurpleFoxの背後にいる攻撃者は最新のセキュリティアップデートで一般公開された脆弱性を攻撃手口に取り入れてPurpleFoxの攻撃チェーンを高度化させてきましたが、今回トレンドマイクロでは、近年確認されたPurpleFoxが拡散手法を高めるために古い手法を追加していることを発見しました。本記事で解説するPurpleFox EKは、「wpad」ドメインを使ってWebプロキシの自動検出機能である「WPAD」(Web Proxy Auto-Discovery)を悪用する攻撃手法により、ユーザの利用端末を誘導します。このようなWPAD機能を悪用する手法は約14年前から確認されており、この攻撃を防ぐための取り組みも行われていますが、いまだに有効な攻撃手法である場合があります。WPAD機能ではWebプロキシの設定を任意の場所に設置された設定ファイルから取得します。今回の事例でPurpleFoxは「wpad.id」ドメインに不正な設定ファイルを設置し、取得させる手口を使っていました。「.id」はインドネシアの国別トップレベルドメインであることから、インドネシアの利用者が被害に遭う可能性が高かったものと言えます。トレンドマイクロは、この「wpad.id」ドメインにアクセスした被害者の検出状況を確認するために調査を開始しました。当該調査時点では、他の国のトップレベルドメインにおける影響被害は確認されませんでした。攻撃者はこの手法を用いることで、システム起動時にユーザによる入力情報がなくてもWPAD機能を悪用して設定したURLにアクセスさせることができるため、ゼロクリック攻撃の実装が可能になります。

図1:Purple-Fox-EKの攻撃チェーン
図1:Purple Fox EKの攻撃チェーン

(さらに…)

続きを読む
Tags: 脆弱性攻撃ツールPurpleFoxWPAD


  • 個人のお客さま向けオンラインショップ
  • |
  • 法人のお客さま向け直営ストア
  • |
  • 販売パートナー検索
  • Asia Pacific Region (APAC): Australia / New Zealand, 中国, 日本, 대한민국, 台灣
  • Latin America Region (LAR): Brasil, México
  • North America Region (NABU): United States, Canada
  • Europe, Middle East, & Africa Region (EMEA): France, Deutschland / Österreich / Schweiz, Italia, Россия, España, United Kingdom / Ireland
  • 電子公告
  • ご利用条件
  • プライバシーポリシー
  • Copyright © 2021 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.