カナダ・トロント大学のセキュリティ研究所「Citizen Lab」は、バーレーンの活動家9人に対して使用された高度なiPhone向けエクスプロイト(脆弱性攻撃ツール)の詳細についてレポートを発表しました。このレポートでは、これらの活動家がハッキングされた際に、イスラエル企業「NSO Group」が開発したスパイウェア「Pegasus」を用いてゼロクリックで実行可能な2つのiMessage用エクスプロイトが悪用されていたことが報告されています。今回の攻撃活動で悪用されたエクスプロイトは、2020年に確認された「Kismet」および2021年に確認された「ForcedEntry」です。ゼロクリック攻撃は、一般的なマルウェアとは異なり、デバイスに感染するためにユーザの操作を必要としないことから、高度な脅威に位置づけられています。特に後者のForcedEntryエクスプロイトは、このようなゼロクリック攻撃の侵入活動からユーザを保護するためにAppleが設計したBlastDoorなどのセキュリティ保護機能を回避できるため、注目に値します。
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