アカウントリスト攻撃などの不正アクセスに関与するサイバー犯罪の脅威動向は減少する気配がなく、着実に増加しています。CDNサービス「Akamai」の報告では、2018年1月から2019年12月までに合計880億件のアカウントリスト攻撃が発生したとされています。アカウントリスト攻撃とは、実際に使用されているIDとパスワードがセットになったアカウントのリストを利用してWebサイトやオンラインサービスへの不正ログインを試行する攻撃のことです。「リスト型アカウントハッキング」、「クレデンシャルスタッフィング」などと呼ばれる場合もあります。不正ログインに成功した場合、金銭的利益に動機づけられた攻撃者は、被害者の銀行口座や機密情報に自由にアクセスできるようになります。またサイバー犯罪者は、詐取した認証情報をアンダーグラウンドフォーラムや闇市場などで販売して利益を得ています。
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