攻撃者集団「Iron Tiger」による東南アジアのギャンブル企業を標的とした攻撃キャンペーン「Operation DRBControl」が確認されてから1年以上が経過しましたが、この度「Iron Tiger」が引き続きギャンブル業界を狙っている証拠が新たに確認されました。
このブログ記事では、Iron Tigerが攻撃に使用するツールキットが更新され、従来3つのファイルを使用して感染させるマルウェアであった「SysUpdate」が5つのファイルを使用するものへ変更された点について解説します。また、これまでに確認されている類似の「TTPs(=Tactics, Techniques and Procedures:戦術、技術、手順)」から考察される他の攻撃者グループとの関連性について説明します。最後に、Iron Tigerが使用するルートキットについて解説します。中でもカーネルレベルでファイルを隠蔽するために使用されるルートキットは、これまでIron Tigerによる使用が確認されていなかったものです。
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