トレンドマイクロは、Java の機能「Java Usage Tracker(JUT)」を利用することで、任意のファイル作成、攻撃者が指定したパラメータの注入、および上位権限の利用が可能になる脆弱性「CVE-2018-3211」を発見し、Windows 環境で検証しました。これらの活動を組み合わせることで、通常はその他のアプリケーションやユーザによるアクセスが制限されているリソースへのアクセスが可能になります。影響を受ける Java のバージョンは、「Java SE:8u182 および 11」と「Java SE Embedded: 8u181」です。
続きを読むJava を利用したオープンソースの Web アプリケーション開発フレームワーク「Apache Struts」には、「Struts 1」と「Struts 2」という 2 つの主要バージョンが存在します。Struts 1 のサポートは 2008 年に終了しており、現在では 2007 年の初めにリリースされた Struts 2 が採用されています。Struts 2 への移行に際して「Struts 1プラグイン」が提供されており、Struts 1 のビジネスロジックを記述する「Action クラス」と、値を格納する「ActionForm クラス」はStruts 2 でも利用可能です。今回公表された脆弱性「CVE-2017-9791」は、「遠隔でのコード実行(Remote Code Execution、RCE)」を可能とするもので、Struts 1 プラグインで確認されました。影響を受けるバージョンは「Struts2.3.x」で、「2.5.x」に影響はありません。(「2.4.x」はリリースされていません。)
2017年3月に確認された前回の事例は、Apache Struts 2 の「Object Graph Navigation Language(OGNL)式」を利用して RCE が可能になる脆弱性でした。今回公表された CVE-2017-9791 も、OGNL 式を利用して RCE が可能になる脆弱性です。この脆弱性は、「S2-048」として公式サイトで報告されています。
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