昨日お知らせしたルータの DNS 設定変更から不正アプリをダウンロードさせる攻撃について、トレンドマイクロでは新たに不正アプリのダウンロードサイトが準備されていることを確認しました。前回記事では確認されたダウンロードサイトは閉鎖されており既に危険はないことをお伝えしておりましたが、攻撃者にはまだこの攻撃を終了させる気は無く、変化と共に継続させていく意図であるようです。
図:新たに確認された不正サイトに Android OS でアクセスした場合の表示例
昨日お知らせしたルータの DNS 設定変更から不正アプリをダウンロードさせる攻撃について、トレンドマイクロでは新たに不正アプリのダウンロードサイトが準備されていることを確認しました。前回記事では確認されたダウンロードサイトは閉鎖されており既に危険はないことをお伝えしておりましたが、攻撃者にはまだこの攻撃を終了させる気は無く、変化と共に継続させていく意図であるようです。
トレンドマイクロでは、日夜多くのサイバー攻撃を監視しています。その監視の中で、この 3 月中旬ころから、ルータを侵害して DNS を書き換え、ルータ配下の端末を不正サイトへ誘導して Android 向け不正アプリを強制的にダウンロードさせる攻撃が国内で発生していることを確認しました。トレンドマイクロとしては現時点で侵害されたルータ自体の調査が行えておらず、攻撃手法の全貌については確認できておりませんが、当社として確認できている実際の被害について本ブログ記事において注意喚起します。
トレンドマイクロが 2017 年 7 月に発見および報告した Linux のシステム管理機構である「systemd」の DNS リゾルバ機能における脆弱性「CVE-2017-15908」は、影響を受ける多くの Linux ディストリビューションに対して「Denial of Service(DoS、サービス拒否)攻撃」を可能とします。攻撃者が管理する DNS サーバに systemd が DNS 問合せを送信すると、サーバは特別に細工したパケットを返信します。このパケットを受信すると、systemd が無限ループに陥り、CPU 使用率が 100% になります。
続きを読む「Dnsmasq」は、小規模サーバや組み込み機器に DNS/DHCP サーバを構築するために利用される事実上の標準ソフトウェアです。2017 年 10 月 2 日、Google のセキュリティリサーチャ がバージョン 2.78 より前の Dnsmasq に存在する7 つの脆弱性を確認しました。特定のオプションでDnsmasq を実行している場合、これらの脆弱性は、「遠隔でのコード実行(Remote CodeExecution、RCE)」、情報流出、「Denial of Service(DoS、サービス拒否)攻撃」を可能にします。
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