本ブログでは、ランサムウェア「Cring」の攻撃が国内で拡大する状況であったことを、2021年5月の記事でお伝えしました。その際のCringの攻撃活動では初期アクセスを取得するために、安全性の低いリモートデスクトップ(RDP)機能、または仮想プライベートネットワーク(VPN)の脆弱性が悪用されていました。そして今回、CringはWebアプリケーションサーバ「Adobe ColdFusion 9」(11年前のバージョン)に内在する脆弱性を突く攻撃に用いられた脅威として再び注目されており、トレンドマイクロでもその攻撃を確認しました。本ブログ記事では、Cringの攻撃手法で用いられている技術および最も被害を受けている地域・業界について報告いたします。トレンドマイクロ製品では、Cring本体の実行ファイルを「Ransom.Win32.CRING.C」などとして、C#ベースで作成されたCringの検体を「Ransom.MSIL.CRYNG.A」などとして検出します。
■ Cring攻撃で用いられる技術
図1:Cring攻撃の感染チェーン
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