前回記事ではアンダーグラウンドマーケットで取引されるインフラについて説明しました。それらのインフラの中でも、防弾ホスティング(BPH)サービスは、長きにわたりサイバー犯罪インフラを保護する重要な要素としてサイバー犯罪者に利用されています。これらのサービスは、サイバー犯罪者の不正活動をどのように保護しているのでしょうか。また、サイバー犯罪者はどのように防弾ホスティングサービスを利用してビジネスを継続しているのでしょうか。
多くのサイバー犯罪活動には、ある程度の組織、計画、およびその背後に存在する個人またはグループの技術的洞察を反映する何らかの形の活動基盤があります。アンダーグラウンドで提供されるインフラを利用することは、サイバー犯罪者が不正活動を遂行する上で必要不可欠のものです。弊社トレンドマイクロは、サイバー犯罪を幇助する情報が闇市場で取引される方法や提供されるサービスの種類について別々のホワイトペーパーにまとめて公開したのち、本ブログでも概説しました。本ブログ記事では、サイバー犯罪者がサーバなどの資産を不正に確保し、ビジネスで生き残るために採用する手口について解説します。