最終更新日:2021年5月17日 当初公開日:2021年5月13日
※当初公開日以降の新たな展開および追加情報に基づき、本文および「MITRE ATT&CK」の表を更新
※ トレンドマイクロでは、2021年5月21日(金)14時より本件の緊急ウェビナーを実施します。詳細はこちらをご覧ください。
2021年5月7日、ランサムウェア「DARKSIDE」の攻撃により、米国東海岸における燃料供給の約半分を担うColonial Pipeline社が操業停止に追い込まれました。これにより、ガソリン、ディーゼル、家庭用暖房油、ジェット燃料、軍需品などの貯蔵庫が大きな影響を受け、連邦自動車運送業者安全局(FMCSA)は、不足分を補うため18の州で緊急事態を宣言しました。攻撃に伴う操業停止からすでに5日が経過しましたが、同社では、現在もフル操業を再開できない状態が続いています。アトランタ市では30%のガソリンスタンドでガソリン不足が発生しており、他の都市でも同じような状況となっています。必要なサービスへの供給を維持するため、政府は買いだめをしないようとの勧告を出しています。
トレンドマイクロリサーチは、ランサムウェア「DARKSIDE」の検体を数十件確認し、このランサムウェアの挙動や、標的とされた企業や組織について調査しました。