2021年に入り今もなお、コロナ禍の影響により個人や企業の日常業務に大きな支障が生じています。多くの組織において、業務継続のためにテレワークが不可欠なものとなると同時に、「クラウドコンピューティング」の重要度も増しています 。実際、クラウドコンピューティングへの依存度は昨年から急上昇しており 、今後も続くに違いありません。クラウドコンピューティングがデジタルトランスフォーメーション(DX)の中心となる中、攻撃者もこの状況に注目しクラウドインフラストラクチャを悪用しています。特にクラウド技術を利用する攻撃経路の中でも、クラウドのメールサービスは最もシンプルかつ最もわかりやすい存在であることから、逆に最も悪用されやすい存在ともなっています。フィッシングメール、不正スパムメール、ソーシャルエンジニアリング攻撃など、サイバー犯罪の歴史と共に洗練されてきた攻撃手法がクラウドメール経由でも猛威を振るっています。
トレンドマイクロは世界27か国、1万3,200人のテレワーカーを対象に行った聞き取り調査「Head in the Clouds」の結果をまとめました。新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的なパンデミックの感染被害は「コロナ禍」と呼ばれるほど、我々の生活に大きな影響を与えています。世界各地で都市封鎖(ロックダウン)や外出制限が行われ、多くの企業組織では従業員をテレワークに順応させざるを得ない状況となり、多くの従業員が自宅からの勤務を余儀なくされています。このコロナ禍による勤務体系の大きな変化に合わせて、多くの企業組織はテレワークの恒久化を本格的に導入する可能性があります。これが現実化した場合、サイバーセキュリティに大きな影響を与えることになります。企業組織のセキュリティ対策において従業員、つまり「人」が最終的な脆弱性となることはしばしば指摘されていますが、在宅勤務で働く従業員は、さらに大きな責任を負うことになるのでしょうか。
残念なことに、トレンドマイクロが行った調査では、ロックダウン中に多くの人がサイバーセキュリティに対する意識を向上させているにも関わらず、セキュリティポリシーに対する理解不足やリソースの制約により社内規定を破っていたことが明らかとなっています。ユーザのセキュリティ意識を向上させる目的で訓練強化を検討する最高情報セキュリティ責任者(CISO)は、訓練対象者が持つ個人の特徴に合わせてセキュリティ戦略を割り当てることで、訓練における有効性を向上させることができます。
続きを読む8月に入っても新型コロナウイルス(COVID-19)の感染被害はまだ衰えを知らないようです。コロナを前提とした新たな生活様式が叫ばれる現在、在宅業務などのテレワークはWindows PCだけでなく、Macを使用して行われる場合もあります。企業が所有するMacをオフィスから自宅に持ち帰り仕事に使用する場合は、IT部門が企業のセキュリティポリシーに準拠させた形で既にMacを設定していることでしょう。しかし個人で所有するMacを仕事で利用する場合、どのような対策を講じればいいでしょう。継続的に円滑な業務遂行を確保する一方で、マルウェア感染や不正な情報詮索などの脅威からMacおよび企業を保護するには、企業の定めるセキュリティの基本方針に則る必要があります。
本記事は、Macを利用したテレワークで安全にプライベートと生産性を維持するための21の推奨事項を紹介します。また、業務中に問題が発生した場合に備えて、個人用の「ヘルプデスク」が設置されていることを確認しましょう。
続きを読む新型コロナウイルスの世界的流行によるテレワークの拡大に伴い、メッセージやビデオ会議などのアプリケーションソフトウェアやサービスに注目が集まる中で、例によって多くのサイバー犯罪者が人気のアプリケーションを偽装する手口を利用しています。トレンドマイクロは、2020年4月16日、「Viber」や「WhatsApp」、「Zoom」など人気サービスの偽インストーラを頒布する攻撃について報告しました。また、それより前の4月3日にも、Zoomインストーラを利用してコインマイナーを拡散する攻撃を確認しています。そして今度は、遠隔操作のために「RevCode WebMonitor」と呼ばれる市販の「Remote Access Tool(RAT)」を悪用する、同様の手口を用いた攻撃を確認しました。
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