トレンドマイクロは2020年5月以降、企業の経営幹部を標的とする高度化したフィッシングキャンペーンの追跡調査を行なっています。攻撃者はWebサイトを侵害してフィッシングサイトを構築し、日本、米国、英国、カナダ、オーストラリア、欧州諸国など様々な国の製造業、不動産業、金融機関、政府機関、技術産業内の組織を標的に攻撃を行なっています。弊社が調査を行った時点でこの攻撃に関連する300以上のフィッシングサイトのURLを確認し、さらに8つのフィッシングサイトからは約70の被害者のメールアドレスと盗まれたパスワード情報を発見しました。トレンドマイクロでは国際刑事警察機構(INTERPOL)に情報提供を行うと同時に、協力してさらなる調査を進めています。本記事では、本フィッシングキャンペーンの手口や背後に潜む攻撃者・開発者について調査した結果をご紹介します。
続きを読む2020年に注目を多く集める攻撃となったランサムウェアの亜種「RansomExx」は、その後の調査によってこの活動が未だ有効であること、また更なる開発の兆候があることが示されています。最近の調査ではLinux環境に適応した新亜種が使用されたという事実も判明しており、Windows以外にも活動範囲を拡大していることが分かります。 (さらに…)
続きを読む2021年1月27日、EUROPOL(欧州刑事警察機構)は、「EMOTET」ボットネットのテイクダウンを発表しました。このテイクダウンはEUROPOLとEUROJUST(欧州司法機構)の調整の下、合わせて8カ国の法執行機関などが共同して行ったものと発表されています。2014年に登場した「EMOTET」は、現在までに日本を含め、世界的に大きな被害を与えてきたボットネットです。今回のテイクダウンは、法人個人を問わずすべてのインターネット利用者の安全に大きく寄与するものと言えます。
図:EMOTETを感染させる不正マクロを含んだWord文書の例(2020年12月確認) (さらに…)
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