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サイバー攻撃集団「Tropic Trooper」、USB経由で閉域ネットワークへ侵入

  • 投稿日:2020年7月28日
  • 脅威カテゴリ:不正プログラム, サイバー攻撃
  • 執筆:Trend Micro
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「Tropic Trooper」は、2011年から活動しているとされるサイバー攻撃グループです。これまでに、台湾、フィリピン、香港における政府および軍事機関、ヘルスケア、輸送、ハイテク産業を攻撃対象にしてきたものと推測されています。トレンドマイクロではこのグループの活動として、2015年に脆弱性を利用するファイルを添付した標的型メール(スピアフィッシングメール)の攻撃を、また2018年にはツールに新機能を追加するなどの攻撃手法の変化を報告してまいりました。そして最近確認されたTropic Trooperの攻撃活動では、USBストレージ経由で台湾およびフィリピンの軍事機関のエアギャップ環境、つまり他のネットワークから物理的に隔離されている閉域ネットワークへの侵入を狙う活動を把握しました。また同時に、政府機関、軍事病院、さらに国立銀行を標的とした攻撃も確認できました。この攻撃でTropic Trooperは、特定の標的環境において自身の活動を隠蔽しつつさまざまなコマンドを実行し、USBストレージから重要な情報を窃取するマルウェア「USBferry」を活用します。ちなみにUSBferryの名称は、調査の際に入手されたサンプルの名前からとられています。トレンドマイクロの調査では、おとりとなる偽の実行ファイルとUSBferryを利用して情報を収集する活動を確認しています。 

図1:USBferry攻撃のシナリオ例

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Tags: Tropic TrooperTropic Trooper作戦USBFerryUSB攻撃標的型攻撃

実例で見るネットの危険:SMSから出会い系詐欺サイトへの誘導

  • 投稿日:2020年7月22日
  • 脅威カテゴリ:スパムメール, ソーシャル, サイバー犯罪
  • 執筆:Trend Micro
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サイバー犯罪者はしばしば、ソーシャルメディアや電子メール、SMSを利用してターゲットとなるユーザにメッセージやメールを送信し、不正サイトへ誘導する手口を利用します。 特に海外では「Romance Scam(ロマンス詐欺)」とも呼ばれる「出会い系詐欺」においては、インターネット上の出会い系サイトが誘導先となります。この5月、トレンドマイクロのリサーチャは、出会い系詐欺に関連するいくつかのキャンペーンを確認しました。これらのキャンペーンでは、類似した構成、レイアウトの不審なサイトが多数用意されており、日本から多くのユーザがアクセスしていることが確認されました。

図1:今回のキャンペーンで確認した類似デザインの出会い系詐欺サイト例

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Tags: 出会い系サイト詐欺サイト

広告詐欺の新手口を確認、バーコードリーダーアプリを偽装し「Google Play」でも拡散

  • 投稿日:2020年7月21日
  • 脅威カテゴリ:モバイル, 攻撃手法
  • 執筆:Trend Micro
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トレンドマイクロでは、Android向けアプリの公式マーケットである「Google Play」上で、2つの不審なバーコードリーダーアプリを確認(トレンドマイクロでは「AndroidOS_HiddenAd.HRXJA」として検出)しました。この2つのアプリにはどちらも、不審な活動が含まれていましたが、確認時点で既に100万回以上ものダウンロードが記録されており、多くの人がインストールしたものと考えられます。不審な活動の中には、ユーザがデバイスをアクティブに使用していない時でも広告が表示されるなどの動きも含みます。以下の動画はその例です。

動画1:広告ページの点滅

画面が点滅したように見えますが、一体何が起きたのでしょうか。原因は何なのでしょうか。本記事では、活動に使用されたコードを調査してその答えを見つけていきます。 (さらに…)

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Tags: 不正アプリ広告詐欺Google Play

DNSサーバの脆弱性「SIGRed」(CVE-2020-1350)の修正を含むWindows定期更新が公開

  • 投稿日:2020年7月17日
  • 脅威カテゴリ:脆弱性, 速報
  • 執筆:セキュリティエバンジェリスト 岡本 勝之
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2020年7月14日、Microsoft社は「パッチチューズデイ」と呼ばれるWindowsの定期アップデート「2020 年 7 月のセキュリティ更新プログラム」を公開しました。中でも、Windows DNSサーバのRCE(リモート遠隔コード実行)脆弱性「CVE2020-1350」は発見者のCheck Point社により「SIGRed」と命名され「ワーム活動に利用可能」な脆弱性として注視されています。 (さらに…)

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Tags: パッチチューズデイDNSサーバWindows

Docker デーモンのオープンポートを狙うマルウェア、目的はボット感染とマイニング

  • 投稿日:2020年7月16日
  • 脅威カテゴリ:不正プログラム, ボットウイルス
  • 執筆:Trend Micro
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設定の不備や誤りにより重要情報が外部に流出してしまう事故は後を絶ちません。サイバー犯罪者も自身が管理する情報の「セキュリティ」には無頓着な場合があり、不正サーバ上にマルウェアなどを含むオープンディレクトリが確認されることがよくあります。今回、誰でも入手可能な状態になっていた不審ファイルのいくつかを解析したところ、Docker デーモンのオープンポートをスキャンして侵入する、暗号資産(仮想通貨)を発掘する不正コインマイナーと、分散型サービス拒否(DDoS)攻撃を実行させるボット型マルウェアが見つかりました。これらのマルウェアが発見された不正サーバは、外部のリサーチャーであるMalwareHunterTeamがTwitterで報告したものと同一です。

図1:シェルスクリプト「mxutzh.sh」

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Tags: マイニングDocker

コンテナ環境のセキュリティを確保するための6つのステップ

  • 投稿日:2020年7月16日
  • 脅威カテゴリ:対策技術, クラウド
  • 執筆:Trend Micro
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仮想化技術「コンテナ」は、ホストOS上に他のプロセスとは隔離されたアプリケーション実行環境をコンテナ内に構築する技術です。この技術は、開発部門と運用部門が連携してシステムを開発するDevOpsを実施する企業内での「開発者体験(Developer Experience、DX)」を最適化します。アプリケーションをコンテナ内にビルドすることで、コンピュータ内のハードウェアやインフラストラクチャ、クラウド環境のいずれにおいても開発者は円滑にアプリを実行できるようになります。仮想マシン(VM)を用いて構築された仮想的な実行環境では、オペレーティングシステム(OS)、または、システム基盤となる設備や施設であるインフラストラクチャ環境の違いによって互換性に課題が生じていました。一方、コンテナはホストOS上で構築可能なプロセスであり、各コンテナ毎にOSをエミュレートする「コンテナランタイム」によってこれらの課題は仮想化されます。ただし、他のテクノロジー同様、コンテナを使用する上でもトレードオフの法則が成り立ちます。これらのコンテナ環境のインフラストラクチャの複雑さについて適切に考慮されていない場合、深刻なセキュリティリスクをもたらす可能性があります。コンテナ環境に被害を与える可能性のある脅威は、開発パイプラインの各段階に存在します。

コンテナ内でのビルド作業時に生じるリスクを最小限に抑えるために開発者が順守すべき6つのステップを以下に示します。

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Tags: クラウドコンテナDevOps

「ニューノーマル」と「未来予測」:アンダーグラウンドマーケット最新事情

  • 投稿日:2020年7月16日
  • 脅威カテゴリ:サイバー犯罪
  • 執筆:セキュリティエバンジェリスト 岡本 勝之
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「アンダーグラウンドマーケット最新事情」連載、最終回の今回は、トレンドマイクロが2019年に行ったアンダーグラウンドマーケットの最新調査の結果から、アンダーグラウンドマーケットで扱われている商品やサービスに関する新たな傾向と近い将来に起こりえる変化の予測について報告します。

(※記事内で使用する通貨単位として、「ドル、$」は米ドル、「円、¥」は日本円とします。また記事編集時6月時点の換算レートで1ドル=107円、1ビットコイン=100万円として計算します)

図:「MIRAI」から派生したIoTマルウェア「SATORI」を使用したボットネットの販売例

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Tags: マーケットアンダーグラウンド

「商品」と「価格」の変化:アンダーグラウンドマーケット最新事情

  • 投稿日:2020年7月15日
  • 脅威カテゴリ:サイバー犯罪
  • 執筆:セキュリティエバンジェリスト 岡本 勝之
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「アンダーグラウンドマーケット最新事情」連載2回目の今回は、トレンドマイクロが2019年に行ったアンダーグラウンドマーケットの最新調査の結果から、アンダーグラウンドマーケットで定番的に扱われてきた商品やサービスの傾向変化に関して報告します。

(※記事内で使用する通貨単位として、「ドル、$」は米ドル、「円、¥」は日本円とします。また記事編集時6月時点の換算レートで1ドル=107円、1ビットコイン=100万円として計算します)

図:アンダーグラウンドフォーラムで確認されたマスク販売の書き込み例

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Tags: マーケットアンダーグラウンド

信頼を失った闇市場:アンダーグラウンドマーケット最新事情

  • 投稿日:2020年7月14日
  • 脅威カテゴリ:サイバー犯罪
  • 執筆:セキュリティエバンジェリスト 岡本 勝之
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トレンドマイクロではサイバー犯罪対策の一環として、アンダーグラウンドマーケットやアンダーグラウンドフォーラムに対する監視や調査を行っています。これらの調査結果は法執行機関との連携で使用されると共に、2013年からはレポート化し一般公開しています。特に2015年からは、世界各地のアンダーグラウンド状況を調査した一連のレポートを「Cybercriminal Underground Economy Series」として公開してまいりました。そして今回、トレンドマイクロでは様々なアンダーグラウンドマーケットを再調査した結果を元にレポートをまとめました。本ブログでは3回にわたり、この2019年に行った最新調査結果を中心に、現在のアンダーグラウンドマーケットの状況と過去からの変化、およびその変化から見えてきた今後の予測についてご報告いたします。

(※記事内で使用する通貨単位として、「ドル、$」は米ドル、「円、¥」は日本円とします。また記事編集時6月時点の換算レートで1ドル=107円、1ビットコイン=100万円として計算します)

図:アンダーグラウンドで人気のある商品やサービスの分類
(2019年に行ったアンダーグラウンドフォーラムへの書き込みに対する調査から集計)

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Tags: アンダーグラウンド

香港のニュース記事を囮にして拡散する情報窃取型モバイルマルウェアを解説

  • 投稿日:2020年7月13日
  • 脅威カテゴリ:不正プログラム, モバイル
  • 執筆:Trend Micro
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トレンドマイクロでは、香港のiOSユーザを狙う水飲み場型攻撃を確認しました。この活動では、さまざまなニュース記事につながると見られるリンクが、複数のネット掲示板に投稿されました。今回利用されたリンクは、ユーザを実際のニュースサイトに誘導しますが、不正コードの読み込みと実行を行うために非表示のiframeも使用します。不正コードには、iOS 12.1および12.2で確認された脆弱性を狙う脆弱性攻撃コードが含まれています。ユーザが潜在的な脅威を持つ状態にあるデバイスで対象のリンクをクリックしてしまうと、iOSを狙うマルウェアの新亜種「lightSpy(「IOS_LightSpy.A」として検出)」のダウンロードが実行されます。 (さらに…)

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Tags: モバイルマルウェアニュース記事情報窃取
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