株式会社オリエントコーポレーション(http://www.orico.co.jp/)は11月5日、同社/グループ会社と混同するような名称やシンボルマークを使用した金融業者(無登録業者)リスト「当社名称及び当社の類似名称を名乗る金融業者」を更新し、注意を呼びかけています。
リージョナルトレンドラボでは同月4日に、無登録業者「オリコ信販株式会社」のWebサイトが開設されていること、同サイトへ誘導するスパムメール(広告メール)の流通を確認しており、7日午前時点も未閉鎖/稼働中であることを警告するとともに、注意喚起いたします。
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闇金サイトへの誘導はスパムメールで
報告されているスパムメールには、「ご利用可能枠/50万円~1000万円」、「ご融資利率/実質年率 5.4%~12.86%」などの情報とともに、「http://orico.c{BLOCKED}y.net」と正規業者に類似したドメインのサイトへと誘導しています。
IPアドレス「210.1{BLOCKED}9.208」を分析した結果、日本国内に設置されたサーバであることを特定しています。
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サイトの違法性から既に悪意あるページ「フィッシング(Phishing)」としてのレーティングを終えています。このため、「Webレピュテーション」対応製品を利用することにより、その接続を拒否する機能を提供しています。
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図3. 「Trend プロテクト」により、接続がブロックされている闇金サイト。「Webレピュテーション」を使用すると、危険なWebサイトへのアクセスをブロックできます。ユーザがWebサイトへの接続する際、まずの評価サーバにWebサイトの評価値を問い合わせます |
著名商号を装う闇金業者
闇金業者が著名商号を装って商いを行うことは今回に限ったことではありません。信販会社各社は類似名称を名乗る金融業者情報を公開し、注意を促しています。
金融機関を利用する際に、各社の発表する情報に目を向けることも重要です。
会社名 |
注意喚起情報 |
株式会社オリエントコーポレーション |
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株式会社クオーク |
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株式会社クレディセゾン |
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株式会社ジェーシービー |
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株式会社ソニーファイナンスインターナショナル |
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三井住友カード株式会社 |
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三菱UFJニコス株式会社 |
闇金業者のチェックに金融庁データベースを利用
闇金(無登録業者による貸金業の広告や勧誘)行為は犯罪行為です。正当な業者であれば登録番号や貸金業者登録簿に登録された情報を掲げることが義務づけられています。
しかしながら、今回の事例のように著名商号に装ったり、不正な登録番号を掲げ商いを行っていることが知られています。
こうした現状に対し、金融庁では、インターネット上で登録業者を検索する「登録貸金業者情報検索サービス」を提供しています。所在地、商号・名称、代表者名、電話番号といったキーワードを元に登録業者であるか検索を行うことが可能です。
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借り入れを行う際には、こうしたデータベースも併せて活用することを検討してみてはいかがでしょうか。