スマートフォンのUIQプラットフォームを狙う不正プログラムが、また登場しました。「SYMBOS_FEAKS.A」(パターン4.335.00で対応済)です。UIQプラットフォーム上で活動する不正プログラムとしては、2007年1月に登場した「SYMBOS_MREX.A(エムレックス)」(パターン4.203.00で対応済)に続くものです。
UIQプラットフォームとは、ヨーロッパでシェアが大きいSymbian OSをベースとしたスマートフォン向けユーザインタフェースシステムです。日本で発売されているものではモトローラ社のFOMA? M1000がUIQを搭載しています。Symbian OSではUIQプラットフォームとは別にノキア社のS60プラットフォームに対する不正プログラムが多く登場しています。
今回登場した「SYMBOS_FEAKS.A」は単純なトロイの木馬だった「SYMBOS_MREX.A」とは異なり、自身をダウンロードさせるためのURLを含んだショートメッセージサービス(SMS)送信を行うマスメーリングワームです。幸い、現時点でダウンロードサイトは閉鎖されているため、現在のところ感染が広まる危険はありません。しかし、今後も同様のワームが登場する危険性を証明したものと言えます。