一部のSMS PVAサービスでは、サービスのユーザが使い捨てユーザプロファイルを作成することや、多くの一般的なオンラインプラットフォームに複数のアカウントを登録することが可能です。これらのサービスは、詐欺などの不正な活動を実行する犯罪者に悪用される可能性があります。
続きを読む携帯電話のテキストメッセージ(SMS)がサイバー犯罪への誘導経路として悪用される事例が続いています。トレンドマイクロでは、この2021年9月30日頃から、通信事業者を装ったSMSから誘導される偽サイトにより、AndroidおよびiPhoneの双方を標的として最終的にマルウェア感染させられる事例を確認しました。このマルウェアに感染した場合、大手通信事業者サイトの認証情報を窃取される危険性があります。 これまでに確認されてきた偽装SMSを発端にマルウェア感染を目的とする攻撃ではAndroid端末が対象となっていましたが、iPhoneについてもその対象とする攻撃は初めてと言えます。同様の攻撃に関しては一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター(JC3)からも注意喚起が公開されており、注意が必要です。
図 1: 今回確認された不審SMSの例(実物を元に再構成)
続きを読むトレンドマイクロでは最近、クラウド上での暗号資産(旧仮想通貨)マイニングアプリを装ったモバイル詐欺アプリを8件検出しました※。アプリの説明によると、ユーザはクラウド上でのマイニングに投資し、暗号資産を獲得することができるとされています。しかし、実際にアプリを解析してみると、このアプリはマイニング機能向上と称して広告へと誘導し、月額平均15USドル程度の定期購読サービスに加入させるだけであることが分かりました。弊社が調査結果をGoogleに報告すると、当該アプリはPlay Storeから直ちに削除されました。
※弊社ではAndroidOS_FakeMinerPay および AndroidOS_FakeMinerAとして検出します。
続きを読むJoker(別名:Bread)は、Android端末を継続的に狙う最も古くから存在するマルウェアファミリの1つです。Jokerが登場した2017年から2020年初頭にかけて、Googleは1,700個以上の感染アプリをPlay storeから削除しています。またJokerを背後で操る攻撃者は2020年後半に、セキュリティ企業「Zscaler」社が発見したような検体をGoogle Play ストアに追加でアップロードしていたことがわかっています。
トレンドマイクロが実施した以前の調査では、GitHubを利用してペイロードを隠蔽するJokerの亜種を発見しました。このときに変更されたマルウェア内のコードは回避技術として機能します。攻撃者はGitHubやリポジトリを悪用することで、Googleが不正アプリの取り締まりを一貫して実施しているにもかかわらず、Jokerの新たな亜種をGoogle Play ストアに忍び込ませることに成功しています。
これらの不正アプリは以前の検体と類似していることから、単独の攻撃活動だけでなく攻撃キャンペーン全体の一部としても利用されているとトレンドマイクロは推測しています。
トレンドマイクロは、サイバー攻撃グループ「Earth Empusa(別名POISON CARPあるいはEvil Eye)」の追跡調査中、新しいAndroid端末向け不正アプリ(スパイウェア)「ActionSpy」(「AndroidOS_ActionSpy.HRX」として検出)を確認しました。Earth Empusa は、2020年第1四半期にはチベットとトルコのユーザをターゲットとして活動し、その後、攻撃対象に台湾を加えたものとされています。また、Earth Empusaによる攻撃キャンペーンは、AndroidとiOS双方のモバイル端末を攻撃対象とし、ウイグル語を使用するユーザを狙うことが報告されています。この攻撃グループは水飲み場攻撃を利用することで知られていましたが、トレンドマイクロでは、フィッシング攻撃の誘導によってマルウェアを配信する攻撃手法も確認しました。 (さらに…)
続きを読むトレンドマイクロでは、Android向けアプリの公式マーケットである「Google Play」上で、2つの不審なバーコードリーダーアプリを確認(トレンドマイクロでは「AndroidOS_HiddenAd.HRXJA」として検出)しました。この2つのアプリにはどちらも、不審な活動が含まれていましたが、確認時点で既に100万回以上ものダウンロードが記録されており、多くの人がインストールしたものと考えられます。不審な活動の中には、ユーザがデバイスをアクティブに使用していない時でも広告が表示されるなどの動きも含みます。以下の動画はその例です。
動画1:広告ページの点滅
画面が点滅したように見えますが、一体何が起きたのでしょうか。原因は何なのでしょうか。本記事では、活動に使用されたコードを調査してその答えを見つけていきます。 (さらに…)
続きを読むトレンドマイクロでは、香港のiOSユーザを狙う水飲み場型攻撃を確認しました。この活動では、さまざまなニュース記事につながると見られるリンクが、複数のネット掲示板に投稿されました。今回利用されたリンクは、ユーザを実際のニュースサイトに誘導しますが、不正コードの読み込みと実行を行うために非表示のiframeも使用します。不正コードには、iOS 12.1および12.2で確認された脆弱性を狙う脆弱性攻撃コードが含まれています。ユーザが潜在的な脅威を持つ状態にあるデバイスで対象のリンクをクリックしてしまうと、iOSを狙うマルウェアの新亜種「lightSpy(「IOS_LightSpy.A」として検出)」のダウンロードが実行されます。 (さらに…)
続きを読むトレンドマイクロは2020年3月末、サイバー諜報活動と推測されるキャンペーンを確認し、「Project Spy(プロジェクトスパイ)」と名付けました。Project Spyは、Android端末の場合「AndroidOS_ProjectSpy.HRX」、 iOS端末であれば「IOS_ProjectSpy.A」として検出される情報窃取型不正アプリ(スパイウェア)を感染させます。Project Spyは新型コロナウイルスの世界的流行をおとりとして利用し、「Corona Updates」というアプリに偽装し不正アプリを配布していました。しかし調査をするうちに、それよりも以前に配布されていたGoogleサービスと音楽のアプリを偽装する初期バージョンも確認できました。なお、これらの不正アプリは、パキスタン、インド、アフガニスタン、バングラデシュ、イラン、サウジアラビア、オーストリア、ルーマニア、グレナダ、ロシアにおいてダウンロードされており、そのダウンロード数は比較的少数であったことも確認されています。 (さらに…)
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