さて、ここまでTROJ_GIBON.D/BKDR_GIBON.Dを例にマルウェアが使用する暗号化/復号手法をご紹介してきましたが、暗号化/復号のアルゴリズムを解析する面白みを感じていただけたでしょうか。ところで、先ほどのキーの文字列” Poshel-ka ti na hui drug aver”はどのような意味があるのか疑問を持った方もいらっしゃるかもしれません。実はこの文字列、過去の調査によればロシア語だそうです。知らない言語で書かれた言葉はそれだけで暗号のようですね。そしてこの言葉、英語では「Screw you my friend aver」という意味になるとか。この「aver」というのは、AntiVirusに携わっている人たち、そう、私のような解析エンジニアなどを指しているのですね。解析をしているとこんなメッセージを受け取ってしまうこともあります。彼らから見れば我々は彼らを丸裸にしてしまう敵ですからね・・・。それでは、また次回お会いしましょう!