インターネットには「Tor」に代表される一般の方法ではアクセスできない匿名ネットワークが存在しています。これらのネットワークは「Dark Web」とも呼ばれ、本来の目的とは別にサイバー犯罪者たちが使用するインフラともなっています。トレンドマイクロではこのような「Dark Web」を中心とした日本に関連するサイバー犯罪アンダーグラウンドの実態を調査しました。
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今回の調査では、サイバー犯罪などにより日本国内のユーザから窃取/詐取された情報が、実際に世界のアンダーグラウンドマーケットで売買されている実態が確認できました。確認された日本のクレジットカード情報の平均売価60$ は、米国などの他国と比べても最高値となっていました。
しかし、日本国内のサイバー犯罪者はそれほど多くないのかもしれません。日本国内のアンダーグラウンドはまだ発展途上であり、愉快犯的動機のハッカーが多く、サイバー犯罪を主目的とする状態までに至っていません。Dark Web内での日本語コミュニケーションとして、Torネットワーク上で 11ドメイン、2,224サイトを確認しましたが、その内容は個人のハッカーによる情報交換がほとんどであり、アンダーグラウンドマーケットとしての機能はほとんど見られませんでした。これらの日本アンダーグラウンドの特徴としては、「匿名性」と「排他性」が上げられます。
日本のサイバー犯罪アンダーグラウンドについて、より深く知るためには、以下のレポートをご一読ください。
リサーチペーパー:「日本のサイバー犯罪アンダーグラウンド」