「Yahoo!」は、2014年1月10日(米国時間)、年末から年始にかけて、自社のさまざまな Webサイトで不正な広告が掲載され、ヨーロッパのユーザが感染の被害にあったことを発表しました。この攻撃について、主に次の 2点が報道されました。1つは「何百万人」というユーザが感染の被害にあったこと、もう 1つは、感染した PC が電子通貨「Bitcoin(ビットコイン)」を「発掘(マイニング)」するために悪用されたということです。どちらも少し誇張されているかもしれませんが、メディアも、より具体的な全体像をつかむことができなかったと考えられます。
続きを読む2013年12月、電子通貨「Bitcoin(ビットコイン)」は、1ビットコインあたり 1,200米ドル(2013年12月16日時点、約12万3千円)以上の最高値に達しました。ビットコインの所有者や投機筋にとって、それは興奮冷めやらない数週間だったでしょう。アラン・グリーンスパン前連邦準備制度理事会(FRB)議長といった有識者は、ビットコインの相場は「バブル」であると言及し、オランダの中央銀行銀行前総裁は、同国で 17世紀に起きた「チューリップバブル」になぞらえました。「Litecoin」のような、その他の仮想通貨からも同様の利益が出ています。
トレンドマイクロでは、ビットコインについて過去に何度か大々的にブログで取り上げており、ビットコインの時価総額が約10億米ドル(約1,020億円)に達した今年前半にも記事を公開しています。ビットコインの現在の価値はその当時の12倍です。ビットコイン関連不正プログラムについては、「サイバー犯罪者、ビットコインマイニングマルウェアを拡散する」をご参照下さい。
続きを読む2013年10月下旬、「TorRAT」と呼ばれる不正プログラムを拡散したとして、オランダで 4人の男が逮捕されました。この不正プログラムは、オランダ語を使用するユーザのみを対象とし、コマンド&コントロール(C&C)サーバに匿名通信システム「The Onion Router(Tor)」を利用していました。この不正プログラムの主要な目的は、オンラインバンキング口座からの金銭の収集でした。トレンドマイクロの製品では、「TROJ_INJECT.LMV」として検出されるこの不正プログラムについては、弊社のセキュリティ情報のページでより詳細な記述をしています。ユーザは、特段精巧に作られたスパムメールの送り状をクリックすることでこの脅威の被害者となります。通常、ネイティブスピーカでない同業の犯罪者たちによって送信される典型的なスパムメールには、文法やつづりの間違いがありますが、これらの送り状にはありませんでした。
続きを読む米国マサチューセッツ州ボストン市で4月16日早朝(日本時間)に発生した、ボストン・マラソン同時爆破事件。この事件発生から24時間も経たない間に、サイバー犯罪者は、世界中が注目するこの悲劇的なニュースに便乗しています。「TrendLabs(トレンドラボ)」は、この惨事に関連した、スパムメール 9,000通以上が大量に送信されていることを確認しました。
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