ランサムウェアに襲われた組織は、驚くべき速さで進歩している多重脅迫型の攻撃に悩まされます。こうしたキャンペーンでは一体どのようなことが起こるのでしょうか。これから、多重脅迫型の攻撃を現在活発に繰り広げている3つのランサムウェアファミリについて詳しく検討し、その実態を明らかにしていきたいと思います。
続きを読む「豪州サイバーセキュリティセンター(ACSC)」は2021年8月、ランサムウェア「LockBit」を操るサイバー犯罪者グループが新たに「LockBit 2.0」として再び活動を活発化させていることを報告しました。この報告では、今回の攻撃活動において標的となる企業の数が増加し、「Ryuk」や「Egregor」などの暴露型ランサムウェアファミリの影響を受けたと見られる二重脅迫の手口が組み込まれていることが示されています。本記事では、このLockBit 2.0を使用する新たなランサムウェア攻撃についてトレンドマイクロの調査結果をまとめます。トレンドマイクロでは既に日本国内でもLockBitランサムウェアによる被害を複数確認しており、今後の拡大が懸念されます。