Webサイトを閲覧するユーザの PCを利用して仮想通貨を発掘するツール「Coinhive」が登場してからというもの、悪用事例が後を絶ちません。トレンドマイクロでは、2018年1月24日、「malvertisement(不正広告)」を利用した「Coinhive(コインハイブ)(「JS_COINHIVE.GN」として検出)」を前日の 3倍近く検出しました。大きなトラフィックが発生していた Webサイトの広告には、Coinhive だけでなく、私有のマイニングプールに接続する別の仮想通貨発掘ツールも確認されました。また、攻撃者は、Googleのオンライン広告配信プラットフォーム「DoubleClick」を悪用していました。トレンドマイクロのクラウド型次世代セキュリティ技術基盤「Smart Protection Network(SPN)」の統計によると、影響を受けた国には日本、フランス、台湾、イタリア、スペインが含まれています。弊社は、すでに Googleに調査結果を報告しています。
続きを読む2018 年 1 月 8 日、セキュリティリサーチャが、仮想通貨発掘ソフトウェア「Claymore」を乗っ取る新しい「Satori(サトリ)」の亜種(「ELF_MIRAI.AUSV」、「ELF64_MIRAI.D」として検出)を確認したと発表しました。この亜種は端末所有者の発掘設定を攻撃者のものに書き換えることで発掘した仮想通貨を窃取します。新しい亜種のコードを解析したところ、背後にいる攻撃者は従来の Satori と同じであることを示す結果が得られたとのことです。
続きを読むモバイル端末の性能は、ある程度の仮想通貨を実際に発掘するには不十分だという疑いがあります。しかし、機器の消耗、電池の短命化、通常よりも重たい動作など、感染端末がユーザに与える影響は明確です。
トレンドマイクロは、2017年10月中旬、不正に仮想通貨を発掘する能力を備えたアプリを Google Play 上で確認しました。これらのアプリは、検出を逃れるために、JavaScript を動的に読み込み、ネイティブコードを追加する手法を利用します。トレンドマイクロは、これらの不正アプリを「ANDROIDOS_JSMINER(ジェイエスマイナー)」および「ANDROIDOS_CPUMINER(シーピーユーマイナー)」として検出しています。
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