トレンドマイクロのリサーチャは、認証情報を詐取するフィッシングページをホストするため、様々なクラウドサービスのプラットフォームを悪用する活動を確認しました。悪用されたサービスとしては、ノート機能のクラウドサービスである「Evernote」をはじめ、画像編集サイト「Canva」、インフォグラフィックおよびチャート作成サイト「Infogram」、ブランドテンプレートプラットフォーム「Lucidpress」など、複数の共有プラットフォームがありました。 (さらに…)
続きを読むトレンドマイクロのリサーチャーは、不正なMicrosoft Excel 4.0マクロを含むシートを「VeryHidden」形式で非表示設定し、隠蔽する手口を確認、その詳細解析を行いました。Microsoftのドキュメントに記載されている通り、VBAマクロを使用してブック内のシートが非表示にされている場合、Microsoft Excelの一般機能からはシートを操作することができません。この不正マクロを含む不審なファイルは、スパムメールの添付ファイルとして使用されていました。 (さらに…)
続きを読む台湾の複数の企業において新たなランサムウェアファミリーを使用した標的型攻撃の被害が確認されました。「ColdLock」と名付けられたランサムウェアファミリーは標的のデータベースやメールサーバを暗号化する機能を備え、感染した企業に甚大な被害を及ぼす危険性があります。
トレンドマイクロが収集した情報によると、この標的型攻撃は、2019年5月上旬から攻撃を開始していたことが示されています。またランサムウェアの解析結果からは、過去の2つのランサムウェアファミリー「Lockergoga」(「LOCKERGOGA」ファミリーとして検出対応)および「Freezing」(「FREEZING」ファミリーとして検知対応)、さらにはオープンソースのランサムウェアキット「EDA2」との類似点も確認されました。今回被害が確認された複数の企業以外が攻撃を受けた兆候は、現在のところ確認されておらず、このマルウェアファミリーが広く拡散している状況は考えにくいと判断しています。
トレンドマイクロ製品のユーザはこの脅威から保護されています。今回確認されたランサムウェアは「Ransom.MSIL.COLDLOCK.YPAE-A」や「Ransom.PS1.COLDLOCK.YPAE-A」などとして検出されます。以下、今回の脅威およびランサムウェアの挙動、他のランサムウェアとの関連について解説します。 (さらに…)
続きを読むセキュリティ製品の評価テストマニアを自認する筆者(※)はMITRE ATT&CKフレームワークにも注目してきました。そうした中、今週、COZY BEARの異名をもつサイバー犯罪集団「APT29」を対象にしたMITRE ATT&CKによる最新の評価結果が発表されました。
以下は、トレンドマイクロの製品に関する評価結果の概要となります。
- 総検知率(Overall Detection Rate)91.79%:21ベンダ中第2位
- 設定変更なしの検知率91.04%:評価テストでは、評価結果を高くするために開始後に製品構成の設定を変更できるが、変更なしでも高い検知率を保持
- テレメトリー 107:攻撃関連イベントの検知する数値であり、非常に高い値を示している
- アラート 28:数値として中間値と言える。アラートの件数は多すぎても少なすぎても問題。テレメトリーが重要だと感じる一方で、テレメトリーなどにおいてのみアラートは設定変更が可能である
これらの数値からは、トレンドマイクロの法人向けエンドポイント製品「Trend Micro Apex One™」が卑劣で冷酷なサイバー犯罪集団APT29に遭遇しても適切に対処したことがうかがえます。なお、これらは概要を示したものであり、評価テスト結果のすべてのニュアンスを捉えているわけではありません。以下、MITRE ATT&CKフレームワークの概要と合わせ、今回のテスト結果で筆者が理解した重要ポイントを解説します。 (さらに…)
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