「タコイカウイルス」作者への実刑判決が出たのとほぼ時を同じくして、7月14日から新設されたばかりのいわゆる「ウイルス作成罪」が初適用され、容疑者が逮捕されるという事件が発生しました。今回も舞台はファイル共有ソフトのネットワークでした。 |
(さらに…) 続きを読む
2010年8月に「タコイカウイルス」を作成したとして逮捕・起訴された作者に対し、2011年7月20日、東京地裁は懲役2年6ヶ月の実刑判決を下しました(求刑は懲役3年)。 |
2009年に「Winny」や「Share」などのファイル共有ソフト利用者の間で話題になった通称「タコイカウイルス(イカタコウイルス)」。その動きは以下のとおりです。
続きを読む
2011年に入り、日本でも注目され始めたソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「Facebook」。同SNSサイトの統計ページによると、世界的に7.5億人以上のアクティブユーザが存在し、その内、半数が毎日ログインしているようです。日本でも、2011年7月11日時点で380万人のユーザが存在し、着実にその数を増やしています。
トレンドマイクロは、今年初め、「2010年を振り返る - 2)使用には要注意! 最も悪用されやすいデバイス/ツールとは?」を発表し、その中で、「2010年に最も危険だったSNS」として、Facebookを挙げました。世界最大のSNSとも言われるFacebookの人気はサイバー犯罪者の「格好の標的」となっており、アンケートを装った金銭目的の詐欺から「KOOBFACE」の拡散など、様々な攻撃が仕掛けられたことがその理由でした。 |
Facebookは、2010年同様、いまだサイバー犯罪者の標的となっているのでしょうか。2011年上半期に確認された攻撃を振り返ってみます。
続きを読むクラウドコンピューティングにおけるセキュリティの啓蒙を行う業界団体「Cloud Security Alliance(CSA)」が『Top Threats to Cloud Computing』を発表して、しばらくの時間が経過しました。本ブログの読者も、すでに『Top Threats to Cloud Computing』の内容は確認済みだと思います。 |
マルウェアにとっての天敵は何と言ってもウイルス対策ソフトでしょう。そのため、マルウェアがウイルス対策ソフトを無効化するための機能を備えていることは珍しくありません。ウイルス対策ソフトが検出対応するよりも前にコンピュータの中に入り込むことに成功しさえすれば、あとはマルウェアがウイルス対策ソフトの機能を阻害することで、そのマルウェアの検出を防ぐことができてしまいます。これによってマルウェアの延命が図られるわけです。このような機能は「アンチ・アンチウイルスソフト」と呼ばれています。もちろん、ウイルス対策ソフト側もこのような状況を黙って見過ごしているわけではありません。「アンチ・アンチウイルスソフト」機能を分析し、不正動作の監視など「アンチ・アンチ・アンチウイルスソフト」とも呼べる機能を搭載して「アンチ・アンチウイルスソフト」機能と戦っています。しかし、結果としての「いたちごっこ」状態の中、使われる手法は巧妙さを増していっています。先日解析を終えたマルウェア「BKDR_SRAOW.A」も、巧妙な「アンチ・アンチウイルスソフト」機能を備えたマルウェアでした。 |