トレンドマイクロは2020年6月以降、一般に「インフルエンサー」と呼ばれるネット上の有名人のFacebookページが侵害される事例が増加していることを観測しました。これらの事例について調査したところ、過去に乗っ取られたものとみられる偽のFacebookアカウントにおいて、他の利用者をフィッシングサイトへ誘導する以下のような投稿が行われていたことを確認しました。
Facebook Messenger を通して拡散し、仮想通貨取引プラットフォームの認証情報の窃取、仮想通貨取引処理の乗っ取り、ユーザの PC リソースを盗用した仮想通貨の発掘(マイニング)等、仮想通貨に関連したさまざまな不正活動を実行する Chrome 拡張機能「FacexWorm(フェイスエックスワーム)」が、トレンドマイクロの「Cyber Safety Solutions チーム」によって確認されました。この FacexWorm に感染したユーザがわずかながら確認されています。ただし、弊社が注意喚起した時点で、既に FacexWorm の多くがChrome から削除済みとなっていました。
FacexWorm は新しいマルウェアではありません。2017 年 8 月に確認されましたが、その当時は目的や手法についてはっきりとは分かっていませんでした。2018 年 4 月 8 日、トレンドマイクロは FacexWorm による活動の急増を確認しました。この急増は、FacexWormが、ドイツ、チュニジア、日本、台湾、韓国、スペインで確認されたとする報道とも一致します。
続きを読むトレンドマイクロは、Facebook アカウントの認証情報を窃取し、不正に広告を表示する Android端末向け不正アプリ「GHOSTTEAM(ゴーストチーム)」(「ANDROIDOS_GHOSTTEAM」として検出)を合計 53 個、 Google Play 上で確認しました。当該不正アプリの多くは早くも 2017 年 4 月、ほぼ同時期にまとめて Google Play に公開されているようです。解析した検体の多くは Google Play の説明も含めてベトナム語で書かれていました。
続きを読むFacebook Messenger を利用して拡散する新しい仮想通貨発掘マルウェア「DIGMINE(ディグマイン)」が韓国で初めて確認され、ベトナム、アゼルバイジャン、ウクライナ、フィリピン、タイ、ベネズエラのような国に拡散しています。Facebook Messenger を利用する拡散手法を考慮すると、DIGMINE がその他の国に到達するのもそう遠くないと予想されます。トレンドマイクロは、この事例に関連した最近の韓国の報告書で紹介されている「비트코인 채굴기(ビットコイン採掘器)bot」という通称から、このマルウェアを DIGMINE と名付けました。
続きを読む人気のメッセンジャアプリケーションを提供する「WhatsApp」は、2014年2月19日(現地時間)、Facebookが 160億米ドル(2014年2月26日時点、約1兆6366億円)という驚きの金額で買収したというニュースで、一気に世間の注目を集めました。サイバー犯罪者たちは、このニュースを悪用するのに、少しの時間も無駄にするわけがありません。「TrendLab(トレンドラボ)」では、Facebook の公式発表からわずか 1週間後に、この人気のモバイルアプリの PC版をテストしているという内容のスパムメールを確認しました。
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