トレンドマイクロは、2014年、不正なマクロのコードにより拡散されるオンライン銀行詐欺ツール「ROVNIX」に、Windows PowerShell のコマンドシェルが利用されたことを確認しました。11月に確認された攻撃では、PowerShell の機能は直接的には悪用されませんでしたが、今回、「VAWTRAK」が Windows PowerShell の機能を悪用し、また Wordファイルで不正なマクロのコードを利用したことを弊社は確認しました。
続きを読む「TrendLabs(トレンドラボ)」は、2014年第1四半期セキュリティラウンドアップのなかで、ランサムウェア「CryptoLocker」といった複数の「身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)」を取り上げ、新たな不正活動について言及しました。例えば、警告文に複数の言語を利用したり、仮想通貨のウォレットから金銭を窃取したりといった事例でした。また、モバイル版のランサムウェアの登場によって、どのようにこれらの脅威が、時間と共に変化し続けているかが浮き彫りになりました。
続きを読むMicrosoft が開発したコマンドコンソールおよびスクリプト言語である「Windows PowerShell」のコマンドラインは、特にシステム管理のために設計された有益な Windows管理ツールです。PowerShell のコマンドラインは、コマンドラインの敏速性とスクリプト言語の順応性を兼ね備えています。これは、IT の専門家が Windows OS および Windowsアプリケーションの管理を自動化する際に役立ちます。
続きを読むWord および Excelファイルを対象とする不正プログラムは、以前から出回っていましたが、トレンドマイクロは、2014年3月、新たな不正プログラムのファミリ「CRIGENT」を確認しました。「Power Worm」としても知られるこの不正プログラムは、いくつかの新たな手法を備えています。これらの不正プログラムは、トレンドマイクロの製品では、「W97M_CRIGENT.A」および「X97M_CRIGENT.A」として検出されます。
続きを読む従来からのマルウェアの攻撃手法は、マルウェア本体である細工が施された実行ファイルに依存していました。一方、近年増加している「ファイルレス活動」を実行するマルウェアは、感染システムのメモリ内に常駐することで、ファイルを検索対象とした従来型スキャン機能や検出方法を回避します。Windowsの標準機能である「PowerShell」は通常、システム管理の目的で利用されます。しかし同時に、Windows向けのマルウェアを作成する攻撃者にとっても、ファイルレス活動などの実現に利用できる好都合な機能となっている実態があります。トレンドマイクロでは、ファイルレス活動に関する複数のレポートを公開し、上記の事実を検証してまいりました。本記事ではWindowsの標準機能であるPowerShellを悪用する攻撃者側の手法とその対策についてまとめます。
続きを読むWindowsインストーラは、プログラムをインストールするために、「Microsoft Software Installation(MSI)」パッケージファイルを使用します。各パッケージファイルには、プログラムのインストールまたは削除に必要な指示とデータを格納するリレーショナルタイプのデータベースが含まれています。
トレンドマイクロは、2019年4月、従来のセキュリティソリューションを回避し、他のファイルをダウンロードして実行する不正なMSIファイルを確認しました。攻撃者はこれらのMSIファイルのカスタムアクションを利用して、不正なスクリプトの実行やマルウェアの作成を行います。この手法を利用するマルウェアの1つは、特定のフォルダをチェックすることで対象とする銀行システムの有無を判定し、キー入力のようなイベントを待機して不正活動を行うものでした。また、再起動時に自身を実行し活動を持続する機能も備えていました。
(さらに…)
Microsoft は 2017 年 11 月、遠隔でのコード実行が可能になる Microsoft Office の脆弱性「CVE-2017-11882」を修正する更新プログラムを公開しました。しかし、更新プログラム公開後にも「COBALT」のようなサイバー犯罪集団がこの脆弱性を利用して情報窃取型マルウェア「FAREIT」やオンライン銀行詐欺ツール「URSNIF」および「Loki」を改造した情報窃取型マルウェアのようなさまざまなマルウェアを拡散していたことが確認されています。Loki は当初、パスワードや仮想通貨ウォレットを窃取することのできるキーロガーとして販売されていたマルウェアです。
続きを読むトレンドマイクロは、Windows レジストリ内のすべての不正なコードを隠ぺいする不正プログラムを確認しました。この手法により、不正プログラムは検出を回避し、不正活動を隠ぺいすることが可能になります。「TROJ_POWELIKS.A」として検出されるこの不正プログラムは、実行されるとファイルをダウンロードし、PC上に感染します。この不正プログラムに感染した PC は、別の不正プログラムに感染される恐れがあり、被害はさらに拡大します。また、この不正プログラムは、PC上の情報を収集する機能があるため、サイバー犯罪者が別の攻撃を開始するのに利用される可能性があります。
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