当社では各種IoTマルウェアに関する脅威動向のリサーチを継続的に行い、得られた知見を製品に活かしています。今回、IoTマルウェア「Mirai」とその亜種に関するリサーチの中で、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)をモチーフにしているC&Cサーバと、これまでは見られなかったリサーチ妨害手法を用いるC&Cサーバを発見しました。 (さらに…)
続きを読む2019年もサイバー犯罪が猛威を振るい、インターネット、PC、各種デバイスを利用する一般利用者がさまざまな影響を受けた年となりました。「2019年上半期セキュリティラウンドアップ」でも報告しているとおり、トレンドマイクロ製品のクラウド型セキュリティ基盤「Trend Micro Smart Protection Network(SPN) 」では2019年上半期の6か月間だけで、メール、ファイル、URLの脅威を合わせて268億以上をブロックしました。これは一般利用者を狙うサイバー犯罪者がさまざまな手口で攻撃を行っていることを示しています。
デジタルインフォメーションを安全に交換できる世界の実現が望まれる中、当記事では、今後の新たな10年を迎える上で、2020年に注視すべき脅威動向を、2019年に注目された脅威と合わせて、説明します。セキュリティ対策の原則は2020年も変わりません。常に細心の注意を払い、不審点に留意し、適切なセキュリティ対策を講じることが不可欠です。
続きを読むサイバー犯罪者は、多くの場合、彼らに対抗する「ホワイトハット」を圧倒しているように見えます。サイバー犯罪者は、匿名で世界中のどこからでも攻撃を仕掛けて人々を驚かすことができるからです。そうした中、ホワイトハット側が対抗できる有効な手立ての1つがコラボレーション、連携です。トレンドマイクロでは、サイバー犯罪者に対抗するための有効な連携を念頭に、法執行機関、学術機関、政府機関、その他のサイバーセキュリティ企業とのパートナーシップを進めてきました。
中でも、「国際刑事警察機構(インターポール)」の「シンガポール総局(INTERPOL Global Complex for Innovation、IGCI)」とトレンドマイクロのコラボレーションは、数あるパートナーシップの中でも、最新の成功例と言えます。この連携では、コインマイナーの感染者数を78%減少に貢献しました。
続きを読む2019年7月22日から2019年8月6日の間、トレンドマイクロが設置したハニーポットから注目すべき3つのボット型マルウェア「Neko」、「Mirai」、「Bashlite」の新しい亜種を確認しました。2019年7月22日に、Nekoの検体を確認して解析を開始し、翌週の2019年7月29日には利用する脆弱性が追加された亜種を確認しました。また、2019年7月30日にMiraiの亜種「Asher」、さらに翌週の2019年8月6日にはBashliteの亜種「Ayedz」が確認されました。 これらのマルウェアに感染したルータは、分散型サービス拒否(Distributed Denial of Service, DDoS)攻撃を実行するボットネットの一部として機能します。
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