イギリスの国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)が行った分析によると、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の支援を受ける標的型サイバー攻撃者グループ「Sandworm」(別称:VOODOO BEAR)との関連性が報告されている高度化したモジュール型ボット「Cyclops Blink」が最近WatchGuard社製のFireboxデバイスを攻撃するために用いられていたことが判明しています。トレンドマイクロは、Asus製ルータを標的とするマルウェアファミリ「Cyclops Blink」の亜種を入手しました。本ブログ記事では、ボット型マルウェア「Cyclops Blink」の亜種が備える技術的機能について解説すると共に、これまでにCyclops Blinkボットネットで確認された150以上の遠隔操作サーバ(C&Cサーバ)の一覧を掲載しています。この一覧は、セキュリティ担当者が自社のネットワーク内で影響を受けているデバイスを検索し、修復プロセスを実施する際にお役立ていただけるよう作成しました。トレンドマイクロは、今回の調査結果をAsus社に共有しました。その後Asus社は、Cyclops Blinkによる攻撃を防止するためのセキュリティ対策チェックリストおよび影響を受けるAsus社製品の一覧を含むセキュリティ情報を作成しました。
続きを読むMicrosoft は、2014年11月の定例セキュリティ情報で、Internet Explorer、Microsoft Office、Microsoft Windows、Microsoft Windows Object Linking and Embedding (OLE) および Microsoft .NET Framework に関する 14件のセキュリティ情報を公開しました。これらのセキュリティ情報のうち 4件について深刻度を「緊急」、8件については「重要」と指定しました。Windows 利用者の皆様は情報を確認の上、速やかにアップデートを行うことを推奨します。
続きを読むWindows OS に存在するゼロデイ脆弱性「CVE-2014-4114」(別名:Sandworm)の更新プログラムがすでに公開されているにも関わらず、トレンドマイクロではこの脆弱性に関連する新たな攻撃を確認しました。今回の攻撃では、新しい検出回避技術が利用されていました。
続きを読むWindows OS に存在するゼロデイ脆弱性「CVE-2014-4114」を利用した諜報目的のサイバー攻撃が、「Sandworm Team」と呼ばれるロシアのサイバー攻撃集団によるものであることは本ブログでも既報です。トレンドマイクロでは、この攻撃に関連した不正プログラムやドメインの解析から、「Sandworm Team」は、GE Intelligent Platform の監視制御パッケージソフトウェア「HMI/SCADA – CIMPLICITY」を主に利用するユーザを標的としている可能性を確認しました。「Sandworm Team」は、CIMPLICITY で使用されるファイル(拡張子 cim およびbcl)を攻撃媒体として利用しました。また、CIMPLICITY を標的としていたさらなる証拠として、これらの不正プログラムは、環境変数「<CIMPATH>」を利用して、侵入した PC内の CIMPLICITY のインストールディレクトリにファイルを作成していました。
Microsoft の月例セキュリティ情報公開前に、Windows のゼロデイ脆弱性「CVE-2014-4114」が、米国 の ITセキュリティ企業「iSIGHT Partners」によって報告されました。この脆弱性は、Windows Vista のデスクトップおよびサーバ版、また Windows Server 2008 から最新バージョンまでのすべての Windows OS に影響を与えます。また、この脆弱性は、「Sandworm Team」と呼ばれるロシアのサイバー攻撃集団によって諜報目的で行なわれた「北大西洋条約機構(NATO)」に関連したサイバー攻撃に関係していると考えられています。
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