仮想通貨発掘への転向のように、目的や機能を変化させ続けて来た「RETADUP(レタダップ)」の新しい亜種(「WORM_RETADUP.G」として検出)が、「Managed Detection and Response(MDR)」に関連した監視を通して確認されました。この新しい亜種は、キーボードショートカットやマクロ、ソフトウェアの自動実行タスクを作成するために、Windows で利用されるオープンソースのスクリプト言語「AutoHotKey」でコーディングされていました。AutoHotKey は、RETADUP の以前のバージョンが利用していた Windows 自動化用プログラミング言語「AutoIt」と比較的似た言語です。今回確認された亜種は、ワーム活動による拡散時に、ソースコードにわずかな変更を加えることでハッシュ値に基づく検出を回避する「ポリモーフィズム」の手法を利用します。
続きを読む以来、トレンドマイクロでは、RETADUP の検体を継続して入手してきました。今回確認された亜種は、南米の特定の産業と政府を標的としていました。弊社は、「RETADUP」のファミリは、ごく少数の限られた攻撃者によって利用されていると考えています。アンダーグラウンド市場やフォーラムで販売または配布されているという証拠が見つかっていないためです。
続きを読む2017 年 6 月にイスラエルの病院への攻撃が確認された「RETADUP(レタダップ)」は、ワーム活動で拡散し、バックドア活動によって情報を窃取するマルウェアです。Windows を狙ったこの事例は攻撃の一部に過ぎず、少なくとも対象となるプラットフォームは当初の想定よりも広範であることが判明しました。イスラエルの事例に続き、今回、より多くの機能を備えた Android 端末向け不正アプリが確認されています。
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