「ビットコイン(BTC)」の分裂騒動などで注目が集まる仮想通貨ですが、サイバー犯罪者もその存在に注目しているようです。国内ネットバンキングを狙う不正プログラム「オンライン銀行詐欺ツール(バンキングトロジャン)」に関してトレンドマイクロが継続して行っている調査の中で、現在日本で最も拡散しているバンキングトロジャンである「URSNIF(アースニフ)」(別名:「DreamBot(ドリームボット)」)が、従来から標的にしている銀行やクレジットカードなどの各種金融機関のサイトに加え、新たに仮想通貨取引所サイトを狙っていることを確認しました。仮想通貨取引所サイトへのログイン時などに普段と異なる表示が出た場合は安易に情報を入力せず、サイト側へ確認してください。既に日本サイバー犯罪対策センター(JC3)からも注意喚起が出されておりますが、今後の拡散には注意が必要です。
続きを読む2017年5月19日の本ブログ記事でも取り上げた大規模なメール拡散事例など、国内ネットバンキングを狙う不正プログラムの活動が再び活発化しています。実際に拡散されるオンライン銀行詐欺ツールは、「URSNIF(アースニフ)」(別名「DreamBot(ドリームボット)」)に集中しており、現在日本のネットバンキングを狙う不正プログラムとして中心的な存在となっています。この 5月中旬の大規模メール拡散事例以降に入手した「URSNIF」の活動を解析したトレンドマイクロのエンジニアは、「Bootkit(ブートキット)」と呼ばれる特殊な不正プログラムをコンピュータに感染させ、自身の感染の痕跡を消去する巧妙な活動の存在を突き止めました。メール経由の拡散の活発化とほぼ同時に、新たに巧妙な活動を取り入れた亜種が登場したことになります。
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