「HAVEX」は「Remote Access Tool(RAT)」で、産業制御システムを狙った攻撃で重要な役目を担っていることが確認されてから、セキュリティ業界で注目されるようになりました。「HAVEX」はセキュリティ企業によって検出名が異なり、「Dragonfly」、「Energetic Bear」、「Crouching Yeti」としても知られています。トレンドマイクロがこの不正プログラムを監視していたところ、興味深い発見がありました。
続きを読むトレンドマイクロでは、2014年8月、ヨーロッパを基盤とする IT企業への標的型攻撃を確認し、この標的型攻撃に関連した不正プログラム「MIRAS」ファミリを調査しています。弊社の解析から、この攻撃で利用された「BKDR64_MIRAS.B」は 64ビット版の不正プログラムで、標的型攻撃の情報送出の段階で利用されると考えられます。「MIRAS」には、Windows のオペレーティングシステム(OS)の 32ビット版(「BKDR_MIRAS.B」)および 64ビット版が確認されています。
続きを読むGoogle は、2014年6月3日(米国時間)、64ビット版の「Google Chrome」のリリースを発表しました。Google によると、64ビット版のリリースに踏み切った理由は、Windowsユーザの大半が 64ビット版の Operating System(OS)を使用しているためとしています。64ビット版Windows の普及率は、Microsoft が当初予測したよりも若干ゆるやかとなっていますが、確実に伸びてきており、ソフトウェア開発各社からサポートが受けられることからでも明らかです。しかし残念ながら、64ビット版の不正プログラムが攻撃者によって進められ、普及しているのも、トレンドマイクロでは確認しています。
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