2014年6月公開の Microsoft のセキュリティ更新プログラムで、「isolated heap(隔離されたヒープ)」と呼ばれる改善がありましたが、7月のセキュリティ更新プログラムでも、Internet Explorer(IE)に関するいくつかの改善が確認されています。なかでも最も興味深く、また賢明だと思われるのは、IE に存在する「Use After Free(解放後使用)」の脆弱性を利用した攻撃を軽減するように設計された改善策です。本稿では、この改善策を「delay free」と呼びます。この改善策により、参照数が 0 の場合、IE はオブジェクトのヒープ領域を即時に解放しなくなります。
続きを読むMicrosoft が 2014年6月10日(米国時間)に公開した定例セキュリティ情報で、Internet Explorer(IE)に存在する「Use After Free(解放後使用)」の脆弱性を利用した攻撃を軽減させる画期的な改善が確認されました。トレンドマイクロが「isolated heap(隔離されたヒープ)」と名づけたこの改善策は、「解放後使用」の脆弱性利用の影響を受けやすい多くのオブジェクトに、隔離されたメモリ領域を用意するように設計されています。
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