トレンドマイクロは、2019年4月、「Magecart」として知られるスキミング攻撃を確認しました。この攻撃は、新たに確認されたサイバー犯罪集団「Mirrorthief」によって実行されたもので、米国とカナダの大学が運用する201のオンラインストアが影響を受け、ユーザのクレジットカード情報が窃取されました。
続きを読むトレンドマイクロは、2019年1月1日、サイバー犯罪集団「Magecart」による活動の急増を検出しました。Magecartは、電子商取引(eコマース)サイトに不正なコードを注入し、ユーザが入力した支払い情報を窃取する攻撃で知られている集団です。トレンドマイクロは同集団の監視を続けてきましたが、これまで目立った動きは確認されていませんでした。
今回確認された攻撃では、277のeコマースサイトで、ユーザが入力した情報を窃取する「スキミングコード」(「JS_OBFUS.C」として検出)が読み込まれていました。調査の結果、このスキミングコードは対象のWebサイトに直接注入されていたわけではなく、フランスのオンライン広告企業「Adverline」が提供するJavaScriptライブラリに注入されていたことが判明しました。トレンドマイクロは迅速にAdverlineに連絡し、同社はフランスのコンピュータ緊急事態対策チーム「CERT La Poste」の協力を受けて直ちに必要な措置を講じました。
図 1:Webスキミング活動による不正なドメインへのアクセス検出数
(トレンドマイクロのクラウド型セキュリティ技術基盤
「Trend Micro Smart Protection Network(SPN)」の統計に基づく)
今回の攻撃を確認した時点で、トレンドマイクロの機械学習および挙動検出技術により、不正なダウンローダ(「Downloader.JS.TRX.XXJSE9EFF010」として検出)はプロアクティブにブロックされていました。
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