さまざまなスマホや IoTデバイス、そして社内サーバでも影響を受ける可能性がある脆弱性が確認されました。読み間違いではありません。スマートフォンや「モノのインターネット(Internet of Things、IoT)」関連の機器にも、また、インターネット上に公開されていない社内サーバでも、同様に脆弱性の修正プログラムを適用する必要があります。
続きを読む今このブログ記事を PC から読んでいる皆さん、ご使用の Windows のバージョンはなんでしょうか?もう XP やそれ以前の OS をご使用の方はいないと信じていますが、Windows Vista、Windows 7、Windows 8.1 の方々はすぐにご使用の Internet Explorer(IE)のバージョンを確認し、最新ではない以前のバージョンをご使用の場合はすぐにアップデートを行うことをお勧めします。2016年1月13日以降マイクロソフト社のサポートポリシーが変更され、サポート対象が「各オペレーションシステムの最新版の IE のみ」となります。つまり、「最新版」でない古いバージョンはサポート終了する、ということです。
OS のバージョン | IE のバージョン |
Windows Vista SP2 | Internet Explorer 9 |
Windows 7 SP1 | Internet Explorer 11 |
Windows 8 | ※ Windows 8.1 へアップデートが必要 |
Windows 8.1 Update | Internet Explorer 11 |
Windows Server 2008 SP2 | Internet Explorer 9 |
Windows Server 2008 R2 SP1 | Internet Explorer 11 |
Windows Server 2012 | Internet Explorer 10 |
Windows Server 2012 R2 | Internet Explorer 11 |
この表はそれぞれの Windows環境における「最新の」IE のバージョンです。各OS上でこれより古いバージョンの IE は 1月12日でサポート終了となります。クライアントOS に絞れば、Vista のみが IE9 でそれ以外は IE11 が最新となります。ここで IE とは別に注意すべきは Windows 8 です。Windows Vista の延長サポートが 2017年4月まで続く一方で、Windows 8 のサポート期間は 2016年1月12日で終了するため、Windows8.1以上へのアップデートが必要です。IE同様速やかにアップデートを行うことをお勧めします。
続きを読む中国の検索エンジン「百度(Baidu)」のソフトウェア開発キット(Software Develoment Kit、SDK)「Moplus」に「Wormhole」と呼ばれる脆弱性が確認され、この脆弱性が利用された場合の影響の深刻さゆえに波紋を呼んでいます。この脆弱性は、中国の脆弱性報告プラットホーム「WooYun.og」により確認されました。
しかしながら、トレンドマイクロがこの脆弱性について調査を進めたところ、Moplus SDK 自体にバックドア機能が備わっており、必ずしもそれが脆弱性に由来または関連しているわけではないことが明らかになりました。現時点で、この問題は Moplus SDK のアクセス許可制御とアクセスの制限方法にあると見られています。そのため、脆弱性が関係していると考えられているのですが、実際には、この SDK のバックドア機能により、ユーザ権限なしに以下を実行する恐れがあります。
- フィッシングサイトへの誘導
- 任意の連絡先の追加
- 偽のショート・メッセージ・サービス(SMS)送信
- リモートサーバへのローカルファイルのアップロード
- アプリをAndroid端末にインストール
これらのバックドア活動を実行する前に必要な前提条件は、端末をインターネットに接続するだけです。Moplus SDK は非常に多くの Androidアプリに取り入れられているため、1億人の Androidユーザが影響を受けたことになります。また、弊社の調査から、不正プログラムが既に Moplus SDK を利用していることが判明しています。
本稿では、Moplus SDK の不正なコードとそれが Android端末に及ぼす危険について説明します。
続きを読むトレンドマイクロは、Adobe Flash Player に存在するゼロデイ脆弱性を新たに確認し、不正広告(malvertisement)経由で攻撃が実行されていることを確認しました。このゼロデイ脆弱性「CVE-2015-0313」は、Adobe Flash Player の最新バージョンに影響を与えます。弊社の初期解析によると、難読化技術と感染フローの類似性から、この脆弱性は「Angler exploit kit(Angler EK)」を利用して実行された可能性があることが示唆されています。
続きを読むLinux GNU Cライブラリ(glibc)に存在する脆弱性がセキュリティ企業「Qualys」によって確認されました。この脆弱性「CVE-2015-0235」が利用されると、Linuxのオペレーティングシステム(OS)を搭載する PC上で任意のコードを実行することが可能になり、結果的にサーバーの乗っ取りや不正プログラム感染させることができます。「Heartbleed」や「Shellshock」、「POODLE」と同様に、この脆弱性は「GHOST」と名付けられました。その後の調査により、この脆弱性は深刻であるものの、攻撃に利用するのが難しく、攻撃の可能性は極めて低いことが判明しました。
続きを読む企業が標的型サイバー攻撃に対処する必要に迫られるのは時間の問題であるというのは誇張ではありません。トレンドマイクロでは、2014年、多くの企業が見えない敵と戦うのを確認してきました。最近の攻撃事例で非常に大規模なものは Sony Pictures への不正侵入でしょう。この攻撃により、大量の情報漏えいなど多くの問題が企業で発生しました。脅威からユーザを保護するセキュリティ企業として、弊社は、見えない敵を “見えるようにする” 努力を続けてきました。2014年のサイバー攻撃から学んだ一番重要なこととは何でしょうか。そして、2015年はそれをどう生かすことができるでしょうか。
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