2014年12月中旬以降、韓国において原子力発電関連の情報漏えいが発生し、大きく報道されています。 これに伴い、この情報漏えいを行った攻撃者と見られるグループからは、韓国電力公社配下の韓国水力原子力発電(Korea Hydro & Nuclear Power、KHNP)に対し破壊的な不正プログラムによる攻撃を行ったとの声明も報じられています。この問題になっている「破壊的な不正プログラム」は、感染PC のハードディスクを破壊するため、「マスター・ブート・レコード(MBR)」を「一掃」するように設計されています。また、標的システムへの侵入には、韓国で広く使用されている文書ソフトウェア「アレアハングル」で作成された文書ファイル(拡張子HWP)の脆弱性を利用したと考えられています。また、問題の HWP の文書ファイルを開封させるために様々なソーシャルエンジニアリングの手法が利用されていました。
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