トレンドマイクロは、2017 年 5 月上旬、1000 機種以上のネットワークカメラ(IP カメラ)を標的にIoT ボットネットを構築するマルウェア「PERSIRAI」(「ELF_PERSIRAI.A」として検出)」に関する記事を公開しました。そして、オンライン検索エンジン「Shodan」を利用した弊社の調査によると、現在、カスタム http サーバを備えた IP カメラの 64 %がこの PERSIRAI に感染していることが判明しました。PERSIRAI が6割以上を占める中、IP カメラは格好の標的であり、多くのマルウェアが利用の機会を狙っています。
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2017年5月12日夜(日本時間)から世界各地で急速に感染拡大した暗号化型ランサムウェア「WannaCry」の被害は、この暗号化型ランサムウェアが持つ「kill switch 」のドメイン登録によって軽減されました。しかし、他のサイバー犯罪者による類似マルウェアが出現するのは時間の問題でした。暗号化型ランサムウェア「UIWIX(「RANSOM_UIWIX.A」として検出)」や感染PCを利用して仮想通貨の発掘を行うトロイの木馬型マルウェア「Adylkuzz(「TROJ_COINMINER.WN」として検出)」の出現はその良い例です。
続きを読むトレンドマイクロは、2015年4月中旬、新しく確認した POSマルウェア「FighterPOS」について報告しました。「FighterPOS」は単独犯により利用され、ブラジル国内で2万2千以上のクレジットカード情報が窃取され 100以上の組織が影響を受けました。
弊社は、2016年2月上旬、改良版と思われる「FighterPOS」を新たに確認。今回の確認で特筆すべき点は、このPOSマルウェアに USBワーム機能が備わったことです。また、感染した端末と同ネットワーク上にある端末へ自身のコピーを作成し、FighterPOS に感染した組織内で被害を拡大させる可能性もあります。
続きを読む2014年3月8日にマレーシア航空370便が消息不明となってから数カ月が経ちましたが、世界は再び新たな悲劇的なニュースに衝撃に受けました。2014年7月17日(現地時間)、ウクライナ上空を飛行中のマレーシア航空17便(MH17)が墜落し、約300人の乗員、乗客が死亡しました。過去の事例と同様に、サイバー犯罪者は早くもこの悲劇的なニュースに便乗しています。
続きを読む「一枚の絵は一千語に匹敵する価値がある」と言われていますが、残念ながら今回価値があるのは、あなたの銀行口座情報です。「TrendLab(トレンドラボ)」は、データの存在を隠ぺいする技術「steganography(ステガノグラフィー)」を利用し、環境設定ファイルを画像内に隠ぺいする不正プログラムを確認しました。この技術が珍しく思えるかもしれませんが、新しいわけではありません。トレンドラボでは、今回と同様にステガノグラフィーを利用した標的型攻撃について本ブログ上で報告しています。
続きを読む米司法省は、2014年1月28日(現地時間)、オンライン銀行詐欺ツールとして悪名高い「SPYEYE」の作成者が SPYEYE の作成および拡散に関連する罪状を認めたことを米連邦裁判所において公表しました(※1)。この作成者である Aleksandr Andreevich Panin は、「Gribodemon」または「Harderman」としても知られていました。トレンドマイクロは、本件に関して米連邦捜査局(FBI)に長期間に渡り捜査協力し、重要な役割を果たしています。弊社は、犯人特定に役立つ「通称」や利用したアカウント情報などを提供しました。この捜査に関わったすべての組織の多大な労力が、今回の成功に導いたといえるでしょう。
続きを読む2013年12月11日(現地時間)、悪名高いオンライン銀行詐欺ツールである「ZBOT」が、現在 64ビットの PC を対象としていることが報告により明らかになりました。「TrendLabs(トレンドラボ)」の調査で、「TSPY_ZBOT.AAMV」として検出されるいくつかの 32ビット版の「ZBOT」の検体に、「TSPY64_ZBOT.AANP」として検出される 64ビット版の不正プログラムが埋め込まれていたことが確認されました。さらに弊社の調査で、セキュリティ対策製品を回避する手法を含む、その他の注目すべき不正プログラムの活動も確認しました。
続きを読むトレンドマイクロは 2013年初旬より、プログラミング言語「AutoIt」を利用するハッキングツールや不正プログラムの増加を確認しており、この点について 2013年5月6日のブログ記事でも報じていました。これらのツールや不正プログラムは、通常、「Pastebin」や「Pastie」などの Webサイトにアップロードされています。さらにブログ記事では、習得が容易な言語という点から、今後より多くの攻撃者が AutoIt を悪用する可能性も指摘していました。実際、この指摘のとおり、現在 AutoIt を利用したより多くの不正プログラムが確認されています。
続きを読む2013年は終わりに近づいているかもしれませんが、「TrendLabs(トレンドラボ)」は、いまだ弊社の「2013年におけるセキュリティ予測」が現実となるのを目の当たりにしています。トレンドラボは、新たな活動をする従来型の不正プログラムによる攻撃を確認。この不正プログラムは、トレンドマイクロの製品では、「BKDR_SINOWAL.COP」として検出され、特にセキュリティベンダ「Trusteer」のオンライン銀行向けのセキュリティソフトである “Trusteer Rapport” の無効化を試みます。
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