米国の NPO「Internet Systems Consortium(ISC)」は、「DNS設定の変更を行なうトロイの木馬型の不正プログラム(DNSチェンジャー)」の感染被害者の救済目的で安全なDNSサーバを運営していましたが、その運営期限があと1カ月となりました。
FBI が「Operation Ghost Click」と呼ぶこの作戦において、ニューヨークとシカゴのデータセンタに対して強制捜査が実施され、FBI とエストニア警察は、2011年11月8日、トレンドマイクロおよびその他の多数の業界関係者による協力の元、400万以上のボット(感染コンピュータ)により形成された巨大な「DNS改変型ボットネット」を閉鎖し、「Rove Digital」や「Esthost」という会社を通じてこのボットネット運営に関与していたサイバー犯罪者集団を逮捕。この巨大ボットネット閉鎖後、DNSチェンジャーに感染した被害者がインターネットアクセスに不具合を発生させないために、ISC は、犯罪者によって設置された不正な DNSサーバを正常な DNSサーバに置き換える対応をしていました。そして、その代替サーバの運用停止期限が来月9日に迫っているのです。
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